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東レ、日本含む世界4拠点で炭素繊維の生産能力を増強

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 東レ( http://www.toray.co.jp )は日本、米国、フランス、韓国で炭素繊維の生産能力を増強することを決定したと発表した。4拠点に総額約450億円を投じて合計年産能力6000tの生産設備を導入し、2014年から2015年にかけて順次生産を開始する予定。

 東レグループでは現在、年産17900tの炭素繊維生産能力を有しており、2013年1月までに年産21100tに拡大する。今回決定した大規模増設により、グループ全体の生産能力は2015年3月に年産27100tまで拡大する。

 日本では総投資額の約50%を投じ、2015年3月稼働を目指して、愛媛工場に年産能力1000tの航空機・高級自動車用途向けを中心とする高機能細物炭素繊維生産設備を原糸(プリカーサ)からの一貫で建設する。

 海外3拠点では、ボーイング787の生産本格化により、既存生産系列での航空機用途生産比率が高まる中、産業・スポーツ用途市場への安定供給体制を拡充するため、同用途市場で標準となっている汎用高強度普通弾性率糸の生産設備を増強する。