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三菱自、欧州生産拠点での車両生産を終了

 三菱自動車( http://www.mitsubishi-motors.com )は、同社の欧州生産拠点であるネザーランド・カー・ビー・ブィ(以下ネッドカー、所在地:オランダ・ボーン市)での車両生産を2012年末をもって終了し、2013年以降の新たな生産車両の投入をしないことを決定した。

 現在、ネッドカーでは、欧州向け「コルト」の生産および同「アウトランダー」のノックダウン生産を行っているが、2010年12月に以下の3点を決定した。


  1. 欧州向け「コルト」の生産を2012年末をもって終了すること

  2. 欧州向け「アウトランダー」のノックダウン生産を2012年末まで継続するが、2013年以降の生産車種については未定とすること

  3. 2013年以降も工場操業を継続するための諸施策の検討を進めること



 この決定に基づき、同社はこれまでの間、操業継続のための諸施策について、ネッドカーの経営陣・労働組合・ワークカウンシルやオランダ政府を始めとするステークホルダーとともに検討を重ねてきた。しかし、自動車事業を取り巻く大きな環境変化の中で、三菱自動車としてネッドカー生産事業を活用する見通しを立てることができず、2013年以降の新たな生産車両を投入しないことを決定した。

 今後は日本およびタイから製品供給を継続することにより、欧州での商品構成やサービス体制には変更はないという。

 ネッドカーは、1991年に三菱自動車、スウェーデンボルボ、オランダ政府の三者合弁事業として新たにスタート。2001年3月、三菱自動車がネッドカーの全株式を取得し、現在に至る。三菱車の累計生産台数は約110万台。