IHI( http://www.ihi.co.jp )は、A123 Systems社(以下、A123)とのリチウムイオン電池事業拡大のため、より強固な関係を築くことで合意したと発表した。
IHIは、A123が実施する第三者割当増資に応じる契約を11月3日に締結した。引受け額は2500万USドル。
本契約とあわせて、技術ライセンス契約、セル供給契約を締結した。IHIはライセンス契約によりソフトウェアを含む電池制御に関わる技術を取得し、さらにセル供給契約により長期間にわたる安定的なセル供給を受ける体制を整備した。
IHIでは、これまで自動車、エネルギー貯蔵、産業機械、船舶等の分野において、リチウムイオン電池の供給や試作開発を行ってきた。今後さらに、電池モジュール製造を含む電池システム製造拠点を増強する。これにより自動車メーカを含む輸送機器メーカに対する供給能力を増強し、同分野での事業拡大を図る。
また、産業用途向けに標準電池パックを開発し、すでにサンプル提供を実施しており、2012年から量産を開始しグローバルに事業展開をしていく計画。
リチウムイオン電池事業は、電気自動車を主として産業機械のみならず、住宅・ビル向けの非常用電源など幅広い分野での適用が期待されている。IHIでは低炭素社会の実現に向け、より一層リチウムイオン電池事業を推進していく。