安川電機( http://www.yaskawa.co.jp )は、装置内に設置しワークのセットおよび取り出しや、研究開発などの教育用途に最適な超軽量ハンドリングロボット「MOTOMAN-MHJ」を開発、販売を開始した。
1kg程度の搬送物ハンドリングを位置決め精度・動作頻度・耐環境性などの厳しい条件なしに自動化したいとの要求は様々な分野で散在している。こうした要求においては、自動化機構のためのスペースが小さい、設置のための強度の確保が難しいといった課題により、ロボットによる自動化が進みにくい状況があったという。そこでロボットの適用範囲の更なる拡大を目指し、単純な軽作業向けの小形・超軽量ロボットを開発した。
開発品は、ロボット本体質量15kg、アーム最大リーチ545mmを達成し、可搬質量1kgクラスの小形ロボットにおける最軽量・最長リーチを実現している。さらに、設置方法は、床置き・天吊りにも対応しており、小形・超軽量との相乗効果で、自由なレイアウトによるスペースの有効利用が可能。また、ロボットパワーをミニマムに抑えており、ロボットの動作範囲へ人の侵入を防ぐ安全柵の設置が不要。人とロボットが同一領域内で作業でき、人とロボットの共存・協調作業や、ロボット動作を近くで観察する教育用途にも適している。
ハンドリング用途に最適な小形・高速オープンコントローラ「FS100」は、外形寸法(突起部含まず)W470×H200×D420(mm)、容積39.5Lとコンパクト設計。さらに、顧客が独自に新たな機能を開発・組み込むためのツールも準備しており、オープンコントローラとして顧客の利便性・独自性も向上している。また、ホストコンピュータやPLC等の外部機器接続用に各種通信機能も準備している。