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森精機、シャフトワーク、フランジワークの高生産性を実現する高効率 4軸制御複合加工機

森精機製作所「NZX2500」 森精機製作所( http://www.moriseiki.co.jp )は、「Xクラス」の新たなラインアップ、NZXシリーズの新機種として、シャフトワーク、フランジワークの高生産性を実現する高効率 4軸制御複合加工機「NZX2500」の販売を開始した。

 同機は、ミーリング機能を標準搭載したチャックサイズ 10インチクラスの4軸複合加工機。主な特徴は以下のとおり。


  1. 高剛性
  2.  本機は、第1、第2刃物台と心押台の摺動面が独立している3ガイド摺動面ベッドを採用。これにより第2刃物台のZ軸方向の移動は心押台による制限がなく、同時に高い心押台剛性を実現している。また、従来機比20%幅広な摺動面案内を全軸に採用し、剛性を50%向上している。 主軸の軸受にはクラス最大のφ140mmの大径ベアリングを採用。主軸剛性をアップし、出力26/22kW、トルク709Nm の高出力かつ高トルクモータを標準としている。

  3. 高精度
     主軸は、冷却油の配管経路やボルトを主軸中心に対して均等に配置した「点対称構造」を採用することで、主軸剛性を高め、主軸の熱変位を従来機比50%低減し、熱変位による精度への影響を抑えている。上下X軸の軸心冷却を標準装備し、長時間の高精度加工が可能。また機械剛性を高めたことでびびりにくい加工ができるようになり、加工精度を従来機より 20%以上高めている。

  4. 豊富なバリエーション
     チャックサイズは 10インチ、12インチ仕様、心間は600mmと1,000mmの各2種類。第1刃物台にはY軸機能付きのY仕様と、ミーリング機能を装備しない旋削専用のL仕様を用意して
    いる。また、切りくず回収に優れた幅広なワイド背面出しチップコンベヤ(オプション)とシャワークーラント(標準)により長時間の自動運転が可能。
  5. 高生産性
     第1刃物台は工具取り付け本数が12本、全ステーションに回転工具の取り付けが可能。旋削専用の第2刃物台は工具取り付け本数が8本で、第1刃物台との連携による同時旋削加工により、加工時間の短縮に貢献する。
  6. 省エネルギー
     環境への負荷低減とランニングコスト削減のため、インバータ式の油圧ユニットを搭載。これにより、従来は機械待機時にも圧力を保持するために回転していた油圧ポンプを停止させ、油圧保持のための電力を不要としている。その他、LED照明の採用などにより待機時消費電力量を従来機比40%削減し、省エネルギーを実現する。

  7. MAPPS Ⅳ+ESPRIT
     操作パネルには新型高性能オペレーティングシステム「MAPPS Ⅳ」を搭載。対話型自動プログラミング機能に加えて、CAMソフトウェア「ESPRIT」のライセンスも標準付属しており、機械とネットワーク接続されたパソコンで難易度の高い加工プログラムの作成が可能。また機械の遠隔保守や稼働状況の確認が可能なMORI-NETを標準装備している。

  8. 安全規格
     IEC規格、UL規格、JIS規格など全世界各地域の安全規格に対応している。

  9. 信頼性
     主軸は、高圧クーラントの多用を考慮してラビリンス構造を高度化、主軸内にクーラントが浸入しない構造としている。BMTにはエアパージを追加することで、ミーリングモータを保護し、耐久性を高めている。