ホンダ( http://www.honda.co.jp )は、著しい成長を続けるベトナム二輪車市場の需要に対応するため、同国に新たに二輪車第三工場を建設し、年間生産能力を50万台拡大することを決定した。
同社の現地法人であるホンダベトナムカンパニー・リミテッド(HVN)は、1997年に二輪車の生産を開始し、2011年までに200万台の生産体制を構築してきた。第三工場の建設により、HVNの生産能力は年間250万台となる。
第三工場は、ハノイ市の南方約40キロにあるハナム省に新たに建設する計画で、総投資額は約1億2,000万USドル(約96億円)となる見通し。稼働開始時期は、2012年後半を予定している。
ベトナムの二輪車市場は、2010年は販売台数269万台と前年比約2割増で引き続き堅調に推移しており、中国・インド・インドネシアに続いて世界第4位の市場となっている。ベトナムでは人々の生活に二輪車が深く根付いており、今後も経済成長とともに二輪車市場の拡大が予測される中、タイムリーに商品を供給する体制をさらに強化していくため、今回の第三工場建設を決定した。
HVNは、1997年の生産開始以来、累計960万台を生産、14年連続で過去最高販売台数を更新し、昨年はシェア64%を達成した。