関東ロボットセンタ完成予想図 安川電機( http://www.yaskawa.co.jp )は、関東地区におけるロボット事業の強化を目的に、埼玉県さいたま市に関東ロボットセンタ(仮称)の開設を計画している。
同社の産業用ロボットは、国内外の多くの生産設備で採用されている。そこで、ロボットによる自動化の可能性を求め、さらに積極的な情報発信を行い、新たな顧客の開拓や顧客の価値創造を支援するために関東ロボットセンタを新設する。
この施設では、「来て・見て・触って ロボット体験」をコンセプトに、顧客に実機を使ったデモやテストを通じて、一層ロボットの理解を高めて頂ける設備となっている。施設の稼動により、一層の自動化拡大余地のある、食品、医薬品、化粧品市場などハンドリングロボットの市場開拓に注力する方針。
また、施設ではロボットを使った自動化設備の設計・製作を顧客から請け負うシステムインテグレータ(以下、SI)への情報提供や教育などのサポート体制も強化する。SI専用の施設を設け、実際に同社ロボット製品を使用しロボットの機能を理解してもらうで、SIとの関係を強化する。
この施設の活用により、顧客ニーズに対する即応力を高めることで新市場開拓を加速し、受注拡大を図るとともに、同施設に営業機能を集約し、営業員、技術員一丸となった提案活動、技術相談、実機を使ったソリューションテスト、各種教育などのビフォアサービスを強化する。
さらに、ビフォアサービスを中心とした対応から、顧客ニーズや将来構想などの情報を収集し一元化することで、開発部門との情報共有を行う。情報の収集・蓄積、分析、活用といったマーケティング機能の強化を製・販・技一体となって推進し、高度化・専門化する顧客ニーズを適切に反映した製品開発を行い、自動化の拡大余地のある産業分野への提案・拡販などロボット適用分野の拡大を狙う。
施設は2011年8月下旬竣工予定、9月21日稼働。所在地は埼玉県さいたま市北区宮原町。敷地面積は2119m2、建築面積835m2、延べ床面積2518m2。