ホンダ( http://www.honda.co.jp )の米国における航空機事業子会社、ホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)は、米国ノースカロライナ州にあるピードモントトライアッド国際空港で、小型ビジネスジェット機HondaJetの米国連邦航空局(FAA)の型式認定取得に向け、量産型初号機の初飛行に成功したと発表した。
この量産型初号機は、12月20日15時31分(日本時間21日5時31分)に離陸、約50分間飛行し、性能、飛行特性の評価、その他システムの機能試験が行われた。
HondaJetの開発責任者であり、開発・製造・販売を担当するHACIの藤野道格社長は、「今回の量産型初号機の初飛行の成功は、HondaJetの開発、認定における重要なマイルストーンであり、FAAの認定基準を満たす機体の開発が順調に進んでいることを実証しました。性能や飛行特性が非常に優れていることを確認し、Hondaの技術力の高さを実証できたことを大変うれしく思います。今までにない最先端の小型ビジネスジェット機をお客様にお届けできるよう、引き続き努力していきます」と話している。
今後もHondaJetは必要な認定飛行、地上試験を実施し、2012年のFAAおよび欧州航空安全局(EASA)の型式認定取得を目指す。顧客への機体引き渡しは2012年後半を予定している。
また、HACI本社隣接地に建設中の機体生産工場は2011年前半に完成予定で、2012年の量産開始に向けて準備を進めている。