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出光興産、ロシアに潤滑油販社を設立

 出光興産( http://www.idemitsu.co.jp )はロシア・モスクワに潤滑油販売会社「出光ルブリカンツRUS」を設立した。自動車や建設機械向けなど潤滑油の需要が拡大するロシア・CIS地域での販売・供給体制を強化するねらいで、2015年には売上高10億円を目指す。

 ロシアでは2008年に乗用車保有台数が約3,000万台、新車登録台数が世界第5位の約290万台に達し、新車の6割は日本車を含む輸入車が占め、高級エンジン油に対するニーズが高まっている。中でも極寒地という気候条件から低温流動性の良い合成油、半合成油の高級エンジン油が求められている。また、鉱山資源が豊富なため、出光では建設機械用などの工業用潤滑油でも大きな市場と位置付けている。

 新会社の資本金は4,500万ルーブル(約1億2000万円)で出光の全額出資となる。社長には富永正一氏が就任、従業員は6名でスタートする。出光ではこれまで100%子会社の出光ルブヨーロッパ(ドイツ・デュッセルドルフ)が、ロシアを含むCIS地域への供給窓口として欧州、日本、シンガポールから製品を輸入販売し、技術サポートを行っていた。今後は出光ルブリカンツRUSが現在の製造拠点から製品を輸入、供給体制を強化するとともにユーザーに密着しサービス向上を図る。