三菱マテリアルツールズ( http://www.mitsubishicarbide.com/mmc/jp/ )は、三菱マテリアル( http://www.mmc.co.jp )が開発、製造する刃先交換式のアルミニウム合金加工用カッタ「AXD4000形」を販売開始した。
航空機産業では、多くの部品がアルミニウム合金のブロック素材からの削り出しで製造されており、切削で除去する体積が多い加工となっている。そのため、高速高能率加工に対応できる工具が求められているという。
同品は2本のねじでインサートを工具本体に強固に固定することにより、高速高能率加工を可能にし、独自のねじれ刃の採用や高度なインサート研摩技術により高精度な加工を実現し。
主な特長は、以下の通り。
- 2本のねじでインサートを強固に固定する、高剛性ダブルクランプスクリュー機構と独自のインサート飛散防止機構(AFI)の採用により、高速回転時の遠心力によるインサートのせり出しを防止し、安定した高速加工を実現(切れ刃径φ25mmのカッタで最大回転速度49,000min-1sup.の加工が可能)
- インサートにねじれ逃げ面を採用。逃げ角の最適化を図ることにより、切れ刃強度を下げることなく、低抵抗刃形を実現
- 独自の高精度ねじれ刃インサートの採用で、最大切り込み15.5mmでも高品位な壁面加工が可能
- 高いランピング性能を有し、あらゆる加工形態に対応可能
- 高バランス精度ホルダ(10,000min-1においてバランス精度G6.3)により、高速回転時の振動を抑制