ジャトコ、フリクション32％低減のFF車用4速ATを開発

　ジヤトコ（ http://www.jatco.co.jp ）は、新小型FF車用4速オートマチックトランスミッション（AT）「JF414E」を開発したと発表した。

　同品は、1989年に日産自動車のサニーに搭載されて市場投入された小型FF車用4速ATをベースに約21年ぶりに刷新。生産開始以来1,100万台以上の累計生産実績をもつ信頼性の高い要素技術の流用と細部の設計見直しで、新興国市場などで求められるシンプルな構造で耐久性の高いユニットを実現した。さらに変速制御の改良により運転性の向上を図った。

　また、現在のトランスミッションに求められる基本性能の向上のため、超扁平トルコンの採用や部品の設計見直しなどで従来型に対し全長を11％短縮、15％の軽量化を実現した。車両搭載性の向上を図るとともに、フリクションを同社同クラス従来型FF4ATから32％低減、単体の効率を向上、燃費向上への貢献も果たした。

　同品は、富士第4地区（静岡県富士市）で生産、中国で8月30日発売の日産マーチに搭載される。