IHI( http://www.ihi.co.jp )は、国際共同開発に参画している民間航空機エンジン「GEnx-2B」(B747-8独占搭載)と「CF34-10A」(ARJ21独占搭載)の型式承認が、米国連邦航空局(FAA)から交付され、ジェットエンジンとしての運用が正式に認められることとなったと発表した。
「GEnx-2B」、「CF34-10A」ともに、米GEを中心に開発を行っている民間航空機用ジェットエンジン。
「GEnx-2B」は、2004年から開発が開始され、IHIは、参加シェアに応じてエンジンおよびスペアパーツの販売収入を得るRSPとして、約15%のシェアで本エンジンの開発・設計・製造に参加している。IHIは、低圧タービンモジュールと高圧圧縮機後段部を担当。本エンジンは、米ボーイング社が開発中の最新鋭旅客機である「ボーイング787」に搭載される「GEnx-1B」の派生型エンジン。本エンジンは、500席クラスの大型機「ボーイング747-8」に独占搭載され、これまでに約500台の受注があり、2010年12月に就航開始予定。
「CF34-10A」は、2003年から開発が開始され、IHIはRSPとして約27%のシェアで本エンジンの開発・設計・製造に参加している。IHI は、低圧タービンモジュールと高圧圧縮機の一部を担当。本エンジンは、中国が開発を進めている90席クラスのリージョナル機「ARJ21」に独占搭載され、これまでに約350台の受注があり、2011年に就航予定。