三菱重工業( http://www.mhi.co.jp )は、省エネ・操作性などに優れた歯車機械の新シリーズとして、直径1mを超える大型ワーク加工に対応したホブ盤「GEA」シリーズを開発、その第一弾として「GEA1200ホブ盤」を27日に販売を開始する。
高剛性のホブヘッドや回転テーブルを備え、直径1,200mmまでの歯車の高能率・高精度加工に対応。風力発電設備や建設機械の増速機・減速機向けなど、重切削に対する幅広い需要を開拓していく。
同品は、主モーター30kW(オプション60kW)、最大15tの積載重量に耐えられる直径1,200mmの静圧軸受けテーブルを搭載。最大直径350mm(オプション500mm)の大型ホブが毎分25~250回転しながら加工ワークを歯切りしていく。最大モジュール20(オプション30)までの歯車に対応。このクラスの大型ホブ盤では高能率で、従来機より加工時間を3割短縮。加工精度はJIS7級を確保している。
近年、風力発電設備の増速機や旋回部、建設機械やデッキクレーンの減速機・旋回輪、サーボプレス機や舶用機械、製鉄機械などの大径歯車に対する需要が増大してきており、高能率・高精度な加工を実現する歯車機械が世界的に求められている。また、直径1m以内でも、従来のホブ盤では難しい重切削が可能な機械に対するニーズも高まっているという。
今後、直径1,600mm、2,000mmまでの大型ワークに対応できる機種も、順次投入していく。