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三菱重工、中国でゴムタイヤ機械を現地生産

常熟菱重機械有限公司 三菱重工業( http://www.mhi.co.jp )は、100%出資の新会社「常熟菱重機械有限公司」を江蘇省に設立し、中国でゴムタイヤ機械の現地生産に乗り出す。設備導入を進めている工場を月内に完成させ、3月からの生産開始を目指す。中国の急速な車社会化を背景に、世界の有力タイヤメーカーが続々と同国へ進出している状況をにらんだ戦略展開をはかるのが狙い。

 新会社は、昨年12月に北京に設立された同社の中国地域統括会社・三菱重工業(中国)有限公司の傘下企業として事業を展開する。資本金は4.5億円。すでに江蘇省常熟市の東南経済開発区に、新工場となる面積約5,000m2の建屋を確保、昨年8月の起工式を経て、設備の導入などを進めてきた。スタート時の従業員は64人体制で、初代社長には三菱重工の機械・鉄構事業本部 機械事業部 ゴムタイヤ機械部の木村稔氏が就任した。

 生産・組立は、同社機械事業部から主要部品の提供を受けスタートするが、現地サプライヤーの開拓と育成によるサプライチェーンの構築をはかることで、中国国内での事業基盤を着実に強化していく。生産規模は初年度約40台、3年後約160台を計画。これに伴い、日本国内の生産拠点は“技術開発センター”としての機能を強化するとともに、ハイエンド機種や大型建設車両用タイヤなど国内顧客向け生産にシフトしていく。