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NSK、中国事業運営体制を強化

nsk 日本精工(NSK、 http://www.jp.nsk.com )は10月12日、中国における新しい研究開発法人「恩斯克(中国)研究開発」(江蘇州昆山市、NSK中国テクノロジーセンター)の新社屋の開所式を行った。合わせて、中国事業の統括会社「恩斯克投資」(上海市、NSK中国)も同社屋に移転し、生産、販売、IT、財務などの機能を拡充、一貫した中国戦略を展開することで事業拡大を目指す。

 NSK中国テクノロジーセンターでは、NSKの全製品(産業機械軸受、自動車関連製品、精機製品)に関する技術サービスを中国国内で自己完結できる体制にする。海外テクノロジーセンターでは最大規模となるNSK中国テクノロジーセンターでは、技術者を増員し、産業別の専任エンジニアのもと「製品の実験・評価のレベルアップ」、「設計の現地化によるスピードアップ」、「販売技術の強化」を図るほか、今後は中国独自の市場ニーズに対応する製品・技術の研究・開発機能の強化を目指す。

 新テクノロジーセンターのオープンに合わせ、中国事業の統括会社NSK中国を昆山市に移転する。NSKの中国事業を一元管理、各機能部門間の連携を深めることで、中国において一貫した成長戦略を展開、さらなる成長を目指す。

 大塚紀男社長は「中国事業は近年、事業規模が著しく拡大、NSKグループ全体の中でますます存在感を増している。今回、中国におけるNSK全製品を扱える技術体制を構築したことで、中国現地で完結した技術サービスの提供を可能とした。設計の現地化によるスピードアップ、中国独特の市場ニーズに応える研究・開発機能の強化などにより、スピード感と立体感のある営業活動を支援・展開していく。また、今回の本社移転により中国でのマネジメント機能を高め、生・販・技の連携を深め、一貫した戦略を展開し、さらなる成長を目指す」としている。

 NSK中国テクノロジーセンターの概要は以下のとおり。

董事長(代表者):NSK執行役常務・殿塚 崇

所在地:江蘇省昆山市花橋経済技術開発区NSK路8号(上海市近郊)

土地面積:約30,000m2

建物規模:事務棟約10,000m2(7階建)、実験場約6,500m2(2階建)

資本金:2,000万ドル(約22億円)

投資額:44億円(2011年まで)

従業員数:約300名(2011年時点計画)

活動内容:基礎研究・応用研究 / 開発・設計 / 調査分析、生産技術の研究・開発、顧客・ユーザーに対する技術サポート