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テルモ、狭心症治療に用いるバルーンカテーテルを発売

テルモ「Tazuna」 

 テルモ( http://www.terumo.co.jp )は、狭心症などの治療に用いるPTCAバルーンカテーテル「Tazuna」を全国の医療機関向けに発売した。

 先端を細くするなど血管内の通過性能を追求したことで、手首の細い血管からカテーテルを入れる治療法にも使いやすくなった。この方法は、太ももの血管を使った時と比べて、出血が少ない、治療後の止血時間が短いなど、患者さんの負担が軽減されるため、国内でも普及が進んでいるという。また、完全に詰まった血管にも通りやすく、高い治療効果が期待できる。

 希望小売価格(保険償還価格)は127,000円/本。同社は、同品を商品ラインアップに加えることで、PTCAバルーンカテーテルの国内シェアを現在の24%から今年度中に30%まで拡大することを目指す。(テルモ調べ)

※PTCA(経皮的冠動脈形成術)とは、腕や太ももの動脈から細い管(カテーテル)を通して詰まったり狭くなった冠動脈(心臓に栄養を送っている血管)を広げる治療のこと。中でも、手首の血管を使ったカテーテル治療は、より患者の負担が少なく、治療後すぐに歩けるため、日帰り手術も可能となる。

 同品の特徴は以下のとおり。


  1. カテーテルの先端をわずか0.41mmの細さに仕上げ、さらに表面には、血管内をなめらかに走行できるよう独自の親水性コーティングを施した。

  2. 手元の押し込む力が先端部までしっかりと伝わるようにカテーテルシャフト部の剛性バランスを調整した。