インフォコム( http://www.infocom.co.jp )は、整形外科部門のフィルムレス化によるコスト削減や整形外科医療の精度向上、院内での画像情報共有化を支援する整形外科向け医用画像管理システム「iRad®-OT」を開発した。
近年、病院内でのオーダリングシステム※1や電子カルテ※2の普及と相まって医用画像の電子化が急速に浸透しており、整形外科領域においてもフィルムレス化ニーズが高まりつつあるという。
同システムは、フィルムレス化によるコスト削減を実現するだけでは無く、画像ビューイング機能※3に加えて整形外科部門向けに特化した「整形外科プロフェッショナル計測ツール※4」、人口関節などのデジタルテンプレート※5を用いた「手術シミュレーション機能」の実装により、整形外科医療の精度向上を強力にサポートする。
また同システムの持つ画像サーバ機能、院内配信機能により、整形外科部門だけでなく院内全体で場所を選ばずフィルムレス運用が可能になるなど、従来の整形外科向けワークステーションには無かったトータルソリューションを実現する。
用語解説
- ※1オーダリングシステム
オーダリングシステムとは、「検査・処方などに係る情報伝達システム」のこと。医療現場の一部業務を電子化し、病院業務の省力化と、サービス提供の短縮化を目指すもの。従来医師が紙に書いていたオーダ(検査内容や処方箋)をコンピュータに入力すると、関連部門の業務も連動し、それ以降の診療から医事会計にかかわる処理・業務が迅速化する。 - ※2電子カルテ
従来の紙カルテに医師が記録してきた患者の訴え、医師の診断経過や結果、バイタル情報に加え、看護記録、検査結果、画像情報、連携先医療機関からの紹介状など、対象の患者に付随して発生する診療に必要な諸々の情報を電子的に統合管理・記録する情報システムを指す。カルテの内容が電子データとなることで、時間や空間の制約を受けずに診療情報を共有できる。これにより、院内のスタッフ間や、連携先医療機関とのより効率的なチーム医療が可能となり、診療の質と効率の向上が期待できる。また、蓄積された診療情報を活用し、効果的な治療手順の開発や、医療事故要因の排除、適正な医療費の分析などをサポートするシステムも開発されている。 - ※3画像ビューイング機能
画像データをコンピューターディスプレイ上に表示させる機能 - ※4プロフェッショナル計測
同システムでは計測の頻度の多いシャープ角、CE角、AHI、下肢アライメント、Cobb角、腰椎すべり率等を「整形外科プロフェッショナル計測ツール」としてパッケージ化しており、簡単な操作で正確にすばやく計測できる。 - ※5 デジタルテンプレート
人工関節などインプラントの型紙