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NTN、2009年度環境省「自主参加型国内排出量取引制度」に参加

 NTN( http://www.ntn.co.jp )は、2008年度関係会社を含めて約31万t/年のCO2を排出していたが、抜本的なCO2の削減に向け、生産効率の向上とともに工場におけるユーティリティ(空調、照明、圧縮空気など)の効率改善に着手、このほど関係会社のNTN金剛製作所の排出量削減に向け、2009年度環境省「自主参加型国内排出量取引制度」に参加する。具体的には、同製作所の4ヵ所の工場)におけるCO2削減のタネを総合的・徹底的に洗い出し、高効率空調、高効率照明、高効率コンプレッサ、高効率エアブローなどの導入工事を完了した。

 こうした一連の改修工事により、年3,053tのCO2削減目標(同製作所の総排出量の23%削減)の達成を目指す。本制度に基づき4月から1年間、CO2の削減量を計測、目標削減量に過不足があれば2010年度にその分を制度参加者間で売買することになる。なお本改修工事は、環境省から費用の一部の助成を受けるとともに、初期投資の負担をなくすためにESCO(省エネ支援サービス)方式(注1)で行った。

 自主参加型排出量取引制度への参加内容は以下のとおり。

(1)「目標保有参加者タイプA」に参加

(2)目標削減量 : 3,053t/年

 省エネ改修の概要は以下のとおり。

(1)高効率空調「成層空調(注2)」の採用

(2)高効率照明の採用(水銀灯をメタルハライド灯に切換え)

(3)高効率コンプレッサ/インバータ式コンプレッサの採用

(4)高効率エアブローの採用(圧縮空気の効率的使用)

(5)クーラントポンプの流量制御

(6)総工事/設備費 : 約5億円(内、環境省から約1.3億円助成)、ESCO方式

(注1)ESCO(省エネ支援サービス):Energy Service Companyの略で、省エネに要する設備?改修費用をESCO事業者が投資することにより、ESCO契約者は初期投資なしで省エネが実現できる。その際、ESCO事業者は一定のエネルギーコスト削減を保証し、ESCO契約者はその削減額の一部をサービス料として一定期間支払う。

(注2)成層空調:人が活動する床面近くに冷温風を直接導くとともに、工場内の機械から発生する熱による上昇気流を利用して高温になった空気やミストを建屋の外に排出する空調の方式。「置換空調」とも呼ばれる。