島津製作所( http://www.shimadzu.co.jp )は、人気アニメ「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」のデザインを装置全面に使用した小児用デジタル式回診用X線撮影装置の販売を開始した。価格は7,260万円から、1年間で30台の販売を見込んでいる。
デジタル式回診用X線撮影装置は、X線撮影室に移動できない患者を病室やICU(集中治療室)などでX線撮影する装置であり、同品は、可搬型のX線検出器(FPD)によって撮影3秒後には本体のモニタで画像確認ができる同社の「MobileDaRt Evolution(モバイルダート エボリューション)」の新ラインナップ。小児ICUでの保育器内の新生児の検査をはじめ、小児の検査を行う際のポジショニング(FPDの位置あわせ)がスムーズに行えるよう小型のFPDを搭載している。
同品では大出力により速い撮影スピードを実現しており、被写体ブレなどに起因する再撮影を減らすなど、被ばく線量の低減や検査の効率化が期待できる。さらにポケモンのイラストを装置全面に使用することで、小児の検査時の不安や恐怖心をやわらげ、よりスムーズな検査をバックアップする。
同品の本体デザインは、従来からのオリジナルデザインも選択可能。また、同品の発売に伴い、「MobileDaRt Evolution(モバイルダート エボリューション)」の従来品(大視野FPDタイプ)と、フィルムカセッテタイプの回診用X線撮影装置にもポケモンデザインを選択可能とし、回診用X線撮影装置の拡販に努める。
同品の主な特徴は以下の通り。
1. 小児の撮影に適したコンパクトなFPDを搭載
2. 撮影3秒後に、本体モニタで画像確認が可能
3. ブレの少ない鮮明な画像を提供
4. 抜群の走行性で、快適な移動を実現
5. スムーズな操作、高い利便性により、効率の良いX線撮影が可能
6. 検査に対する不安や恐怖心を減らして、スムーズな検査をバックアップ