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ヤマハと東大、二輪車乗車と脳の活性化の関係を証明

 ヤマハ発動機( http://www.yamaha-motor.co.jp )は、東北大学の加齢医学研究所・川島隆太研究室と昨年5月から「二輪車乗車と脳の活性化の関係」について研究を行っていたが、研究結果を発表、二輪車乗車と脳の活性化には以下の関係があることを証明した。

 川島研究室では脳科学の知識と技術を活かし、何らかの外的刺激もしくは精神作業によって人間の脳機能や認知機能を維持・向上させ、その結果人々が健やかで豊かな生活を送ることが可能となる“スマートエイジング社会”を目指した研究を進めており、今回の実験はこの意図に基づくもの。

 ヤマハ発動機は今回の研究で、二輪車の提供、研究テストコースの提供、スタッフの派遣などで協力した。
 研究の概要は以下のとおり。
●実験1
「二輪車乗車により、脳(前頭前野)が活性化するか?」の実験

実施:2008年6月7日?7月6日

場所:スポーツランドSUGO(宮城県柴田郡村田町)

計測機材:携帯型光トポグラフィ技術試作機(日立基礎研)

使用機種:ヤマハ「XJR400」

●実験2
「自動二輪運転の生活習慣が脳機能に与える影響」の検討

実施:2008年6月27日?11日14日

場所:静岡県磐田市及び周辺

検証方法:認知機能検査、メンタルヘルスに関するアンケート等

使用機種:ヤマハ製オートバイ(250cc以上の手動クラッチ車)

被験者:自動二輪免許を所有し、日常、自動二輪車を10年以上運転していない健常な被験者22名。

 実験の結果、以下のことが証明された。
(1)二輪車を乗車することにより、運転者の脳が活性化されること

(2)現役ライダーとブランクのあるライダーとでは、脳の使い方や活性化に違いが生じること

(3)日常生活に二輪車乗車を取り入れることにより、様々な脳認知機能(特に前頭前野機能)が向上し、さらにメンタルヘルスにおいてもストレスの軽減や脳と心の健康にポジティブな影響を与えること