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三菱マテツールズ、焼結合金加工用CBN材種の販売開始

 三菱マテリアルツールズ( http://www.mitsubishicarbide.com )は、三菱マテリアル( http://www.mmc.co.jp )
が開発、製造する焼結合金加工用CBN材種「MB4020」の販売を開始する。全74アイテムで、初年度MB40201億円の売り上げを目指す。

 近年の自動車部品の高機能化に伴い、材料特性の自由度や形状付与性に優れる焼結合金部品の使用が急速に進んでおり、使用される焼結合金の難削化も進んでいる。また、焼結合金の加工では、良好な寸法精度と加工面あらさ、そしてバリの発生を抑制できる工具が求められているという。

 同品は、従来のCBN材種に対しCBN粒子をより高含有にし、CBN粒子同士の結合を促進させることで、焼結合金の加工において、高い耐摩耗性と耐欠損性を両立することが可能となった。これにより、硬さ、強度、組織といった材料特性の異なるさまざまな焼結合金の加工において高い切削性能を示し、加工形態も連続加工から断続加工まで幅広く使用することが可能となった。

同品の主な特長は以下の通り。
1.焼結合金加工の第一推奨
焼結合金の連続加工から断続加工まで幅広く使用できる汎用材種。硬さや組織の異なる様々な種類の焼結合金の加工において高い性能を発揮する。

2.高い刃先靭性
新開発の専用特殊バインダーにより、CBN粒子同士の結合を促進した。これにより、高い刃先靭性を実現した。焼結合金加工では、バリや塑性流動の抑制が要求される。刃先靭性が高いため、よりシャープな刃型を選択でき、高いワーク精度が実現できる。

3.優れた耐溶着性
化学的に安定なCBNの含有量が高いため、加工中にワーク材が工具刃先へ溶着する量が少なく、ワークの加工寸法精度が安定する。