黒田精工( http://www.kuroda-precision.co.jp/ )は、モーターの基幹部品であるモーターコアの試作から量産コア供給までを手がける事業を大幅に拡大させる。
自動車業界では世界的な環境意識の高まりによる二酸化炭素(CO2)排出に関する規制の強化やガソリン価格の上昇などにより、ハイブリッド車(HEV)や電気自動車(EV)用モーターコアの需要のさらなる拡大が見込まれている。
同社は、現在、本田技研工業が販売している「シビック・ハイブリッド」向けにモーターコアを納入しているが、引き続き、2月6日に発売された、新型ハイブリッド専用車「インサイト」向けに新設計のモーターコアの納入を開始する。
黒田精工はモーターコアの製造分野で、金型を核にした独自の技術「FASTEC(ファステック)システム」を確立しており、これまでも当該金型の販売の他に、当該システムを活用した携帯電話向け振動用マイクロモーターなどの高品位量産コアの製造販売も手がけている。 自動車向けモーターコアは、今年度(2008年)の売上8億円から2011年度には15億円の売上を見込んでいるが、製造拠点である長野工場のプレス設備(高速自動プレス)の有効活用も図り、さらなる売り上げ増を目指す。