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安川電機、「スマートロボティクスビル」構想の実現を目指し共同開発

 安川電機( http://www.yaskawa.co.jp )と清水建設は、次世代に向けた「スマートロボティクスビル」構想の実現に必要な要素技術の共同開発を進めており、このほど、構想展開の第一弾として「スマートショールーム」の実証を行った。

 「スマートロボティクスビル」構想は、ビルのインフラ技術とロボット技術(RT = Robot Technology)を組み合わせて、多様なサービスや快適な空間を実現するための取り組み。人とロボットが共存し、受付、案内、搬送、清掃、警備など、ビル内の様々な場面でロボットが活躍する。例えば、人がビルを訪れると近くのロボットが近寄ってきて用件を伺い、行きたい所に連れて行ったり、ビル内施設を案内したり、状況に応じたサービスを提供する。

 このような空間を実現するために、ビルとロボットがうまく役割分担をして協調していくことが重要。ロボットのみが全ての機能を担うのではなく、ビル内に既にある情報通信、人検知、機器制御などのインフラ技術にロボット技術を組み合わせ、ビル内で稼動するロボットのIDや位置も含めビル全体を集中管理することで、広範囲で複数のロボットが活躍できるようになる。また、このようなインフラの整備により、目的に合ったロボットを簡単に導入することもできるようになる。

 「スマートロボティクスビル」構想を展開した第一弾として、清水建設のインフラ技術に安川電機の案内ロボット「SmartGuide(スマートガイド)」を組み合わせた実証スペース「スマートショールーム」を両社内に設け、双方で実証試験を行い、インフラを活用したロボットによるサービス提供の有効性を確認した。

 「スマートショールーム」では、来場者の出迎えから展示物の説明、見送りまでを案内ロボットSmartGuideが行う。来場者をインフラが検知し、SmartGuideはインフラからの情報をもとに、音声による展示物の説明やプロジェクタによるプレゼンテーションを行い、来場者に応じた案内サービスを提供する。

 両社は今後も共同開発を進め、受付、搬送、警備などの場面に技術を展開し「スマートロボティクスビル」構想の実現を目指していく。次の構想展開として、ロボットによる受付誘導(スマートエスコート)、ロボットによるオフィス内荷物搬送(スマートデリバリ)など順次実証していく。