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NSK、レゾルバ方式の高精度角度センサシステムを開発

 日本精工(NSK、Tel.03-3779-7050、http://www.jp.nsk.com)は、耐環境性に優れた高精度角度センサシステムを開発した。温度100℃の環境下でも絶対精度±10秒の角度検出を可能にし、インデックステーブル・輪転機ローラ・DDモータ(ダイレクトドライブモータ)用検出器など産業機械分野の角度検出用途に広範に対応する。  産業機械製品の高性能化・高効率生産化の進歩に伴い、角度センサの高分解能/高精度化へのニーズが高まっているが、現在多くの産業機械で採用されている角度センサには光学式が多く、精度が高いほど使用する環境温度に注意が必要とされている。  主な特徴は以下の通り。

  1. 本製品では、高精度化アルゴリズム(誤差補正)の開発と、メガトルクモータ™で培った独自設計の「多極レゾルバ技術」の応用により、光学式と同等の高い絶対精度を得ることを可能にした。
  2. 多極レゾルバ方式を用いることで、高温(100℃)環境下でも絶対精度±10秒を実現した。
  3. 4点接触玉軸受の採用により、角度センサでありながら直接負荷を受けることが可能になり、従来にはない堅牢さで取り扱いが容易な高精度角度センサを実現した。
  4. 小形レゾルバを軸受の内側に配置することで、高分解能エンコーダにおいて最薄レベルの高さ35mmを実現した(従来比 1/2)。
  5. 600min-1の高速回転と、絶対角度の最小分解能 0.5秒(262万分割)を実現した。