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不二越、広範な領域で高能率加工実現のドライ加工対応ドリル

 不二越(Tel.076-423-5108、 http://www.nachi-fujikoshi.co.jp )は、多様な被削材と切削条件に適応し、安定した高精度・高能率加工を実現する次世代超硬ドリル「アクアドリルEX」を開発、発売を開始した。住友電工ハードメタルと共同で進めてきた切削性能や切りくず排出性に関する研究をベースに、基本的な設計思想を共有して商品化したもの。2011年度にシリーズ全体で30億円の売上を目指す。

 切削加工の分野では、環境問題への配慮から、高能率加工・サイクルタイム短縮による消費電力の低減や、ドライ加工・MQL加工による切削油剤の削減や、加工機械の小型化、省エネ・省スペース化というニーズが高まっている。

 これに対し本製品では、新開発のJ字型断面形状のフルート設計を採用し、切りくずの分断性・排出性を大幅に向上。高硬度・難加工材から切りくずトラブルが発生しやすい軟鋼まで、信頼性の高い加工を提供する。

 また、独自のシンニング形状により、食い付き性を高め、切削抵抗を低減。薄肉の被削材や小型・低剛性の加工機械においても安定した切削性能を発揮する。

 さらに、高速性能を追求した新開発の“を採用 多元系Al-Cr-Si系コーティングの表層に特殊潤滑機能膜「アクアEXコート」を施し、潤滑性と耐熱・耐摩耗性を向上。ドライ加工への対応とウェット加工の高速化、長寿命化のニーズに応える。