NTNは、超小型パーツを、各辺が0.2mm×0.2mm×0.4mmの立方体サイズの部品を、同社従来品比2倍の速さとなる1分間に12,000個整列搬送できる部品供給装置「超小型パーツ用高速直進フィーダ搭載SMDフィーダ」を開発した。
部品供給装置には生産性向上のための高速搬送性能が強く求められている。しかし、近年スマートフォンやタブレット、さらにはウェアラブル機器の普及に伴い、SMD(Surface Mount Device:プリント基板の表面にはんだ付けで実装できる電子部品)などパーツの小型化が急速に進む中、超小型パーツの高速搬送に必要とされている高周波の振動を安定して発生させることが難しかった。
今回開発されたSMDフィーダは、搬送振動の反動を軽減する新たな振動体構造により、安定した高周波振動を発生、これまで困難とされていた超小型パーツの高速整列搬送を可能にした。
さらに、1台の直進フィーダで部品を「送り」と「戻し」の2方向に安定搬送させることが可能な、同社独自機構のモノドライブ2ウェイフィーダ(MD2フィーダ)技術を採用し、性能を向上させながらも、設置面積はこれまでと同等で省スペース化にも貢献している。
NTNでは、本開発品を2017年4月から販売開始、表面実装部品(SMD)用テーピング装置・検査装置など、超小型パーツ搭載装置の生産性向上に貢献していく。