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カーボンニュートラル実現に向けた歯車システムとトライボロジー

 

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NTN、サーボモータ用低発塵軸受を開発

4年 7ヶ月 ago
NTN、サーボモータ用低発塵軸受を開発kat 2020年11日10日(火) in in

 NTNは、新開発のグリースとシールを適用することで、軸受からの発塵と回転トルクを大幅に低減した「サーボモータ用低発塵軸受」を開発した。サーボモータの小型化や高出力化、ロボットの生産性向上に貢献する。産業用ロボット向けサーボモータなどを対象に拡販し、2022年度に5億円/年の売上を目指す。

サーボモータ用低発塵軸受

 

 サーボモータは、回転検出器やブレーキ(制御機器)を備え、高精度な回転制御が行えるため、近年は産業用ロボットや工作機械を中心に需要が増加しているが、このうち産業用ロボットに使用されるサーボモータは関節部の駆動用途が多く、関節部の軸速度や加減速度を高めるために小型化、高出力化が求められている。

 サーボモータを小型化するため、制御機器は軸受の近傍に配置されるが、軸受の油分が飛沫となって発塵すると制御機器に付着し、検出精度や制動性が低下する原因となる。これを防ぐために、サーボモータ本体に密封装置 シール)が用いられているが、その分、サーボモータが大きくなり、小型化できないという課題があった。そこで、密封装置なしでも付着を抑制するよう、低発塵の軸受が求められている。また、サーボモータの高出力化を図るため、低トルク化への要求も年々高まっている。

 今回開発した「サーボモータ用低発塵軸受」は、サーボモータで広く使用されている密封形深溝玉軸受に、発塵を抑制するための成分や配合を用いた新開発の低発塵グリースを封入している。また、形状の改良により、内輪との摺動部の接触力を均一にすることで、密封性を高めるとともに、低トルク化を実現した新設計の接触形シールを採用している。これにより、同社従来品に比べ、軸受からの発塵量を約90%低減するとともに、回転トルクを約50%低減した。現在市場で販売されている同用途の他社品を上回る低発塵、低トルクを示す。

 本開発品をサーボモータに用いることで、密封装置が不要となり、サーボモータを小型化できるほか、軸受の回転トルクを低減することで高出力化も可能となる。

kat

ニッセイ、本社工場敷地内に熱処理新工場を建設

4年 7ヶ月 ago
ニッセイ、本社工場敷地内に熱処理新工場を建設

 減速器や歯車のメーカーであるニッセイ( https://www.nissei-gtr.co.jp )は、愛知県安城市にある本社工場敷地内に熱処理新工場を建設することを決定した。

 拡大する精密歯車市場に向けて熱処理新工場の建設を決めた。これにより、従来の熱処理設備を刷新し環境負荷を低減するとともに生産性および品質の向上を目指す。また、歪みの少ない高精度な歯車の製造を実現するため、新熱処理加工技術を導入する。さらに、将来の多様な熱処理加工ニーズへ対応するため、工場内に拡張スペースを確保する。投資金額は約17億円(生産設備費用含む)で 2022年1月に稼働開始を予定している。

 

admin 2020年11月10日 (火曜日)
admin

NTN、東海道新幹線 新型車両で車軸・駆動装置・主電動機用軸受が採用

4年 7ヶ月 ago
NTN、東海道新幹線 新型車両で車軸・駆動装置・主電動機用軸受が採用kat 2020年11日10日(火) in in

 NTNの高機能・高信頼性軸受が、本年7月に営業運転が開始された東海道新幹線新型車両「N700S」の車軸、駆動装置および主電動機に採用された。

 今回採用された軸受は、NTNが長年にわたる新幹線用軸受の開発と提供により培った設計・製造技術と徹底した品質管理体制により製造され、N700Sが誇る安全性・安定性・快適性の実現に不可欠な重要部品として、その安全で快適な運行を支えている。

 採用された軸受の概要は以下のとおり。

①車軸軸受
 700系以降の東海道新幹線車両に採用されてきた複列円すいころ軸受がN700Sにも採用された。従来よりもさらに耐久性を向上し、ライフサイクルコストの低減に貢献する。NTNは、N700Sの台車開発の初期段階から車軸軸受の開発に携わり、性能評価にも取り組んでおり、同社の特許技術も信頼性の向上に貢献している。

②駆動装置用軸受
 主電動機から車軸へ伝達トルクを増大させる駆動装置には、低騒音化、軸受の信頼性向上を目的に新幹線車両用として初めてヤマバ歯車と円筒ころ軸受が採用された。円筒ころ軸受を採用することで駆動装置のメンテナンス性の向上も図られている。NTNの円筒ころ軸受は、高速回転性能と走行時の振動・衝撃等に充分に耐えうるよう専用設計を採用し、評価試験により性能と信頼性を確認したものとなっている。

③主電動機用軸受
 主電動機には、電食防止対策のため、外輪にセラミック溶射絶縁被膜を形成した円筒ころ軸受と深溝玉軸受が採用されている。NTNのセラミック溶射被膜絶縁軸受は、新幹線に初めて絶縁軸受が採用された300系以降の歴代の新幹線用主電動機に採用されてきた実績のある信頼性の高い商品となっている。
 

N700S新幹線向け高機能・高信頼性軸受

 

kat

朝日ラバー、シリコーンゴムの超親水性処理技術を開発

4年 7ヶ月 ago
朝日ラバー、シリコーンゴムの超親水性処理技術を開発

 朝日ラバー( https://www.asahi-rubber.co.jp )は、独自の配合技術と表面改質およびマイクロ加工技術を活かして、シリコーンゴムに親水性に優れた処理を施す技術を開発した。

 シリコーンゴムは素材性質上、親水性が少なく、ゴムの表面に水分を接触させると水分の接触角が100°以上となる。物質の表面に水溶液をなじませて、その効果を付与させたい場合は、通常、乾式処理、湿式処理、蒸着という方法が用いられるが、シリコーンゴムに対してはいずれの方法も親水効果が一過性であり、長期間親水性を保持することができなかったという。

 今回、同社が開発した親水化技術は、ゴムの表面に水分を接触させた場合の接触角が10°以下にすることができる。また、親水化効果を長期間保持できること、耐滅菌性があること、簡便なものづくりができることが特長だという。

 親水化技術には、配合と表面改質の二つの方法がある。

1.配合による親水化

 シリコーンゴムに独自の配合技術により、親水化付与剤を配合させることで表面を親水化する。従来の配合技術では、最初は撥水性を持っており徐々に親水化することしかできなかったが、同社技術ではすぐに親水化の効果を得ることができる。

2.表面改質による親水化処理

 独自の配合技術による親水化のあと、表面修飾剤を塗布することで表面を親水化し、配合による親水化処理より耐熱性に優れている。

 同社ではシリコーンゴムの特徴を活かした分子接着・接合技術によりマイクロ流体デバイスをライフサイエンス分野に展開しているが、今回開発した超親水性処理技術をマイクロ流体デバイスに応用することで、マイクロ流路内の送液性をこれまで以上に向上させることができる。また、細胞培養器材に使用することで、細胞の取り出しやすさや蛍光観察を可能にすることができる。

admin 2020年11月10日 (火曜日)
admin