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エリコンバルザース、ダイヤモンド被膜を開発

4ヶ月 3週 ago
エリコンバルザース、ダイヤモンド被膜を開発

 エリコンバルザース(本社:リヒテンシュタイン)は、セラミック材料の加工に使用される切削工具用向けに新たに設計された、CVD(化学気相成長)法によるダイヤモンドコーティング被膜「BALDIA VARIA」を発表した。

 特に航空宇宙、医療、成形の分野でCFRP(炭素繊維強化プラスチック)、複合スタック材、グラファイト、アドバンスト・セラミックスなどの特殊材料の使用が増加し続ける中、同被膜は、部品の品質向上、工具使用率の向上、製造コストの削減に寄与する。ダイヤモンドコーティングは、エリコンのCVDプラズマ技術に基づいており、緻密なナノ結晶コーティング構造を実現している。この構造組成は、摩耗の早期検出と工具利用の最適化を可能にする。さらに工具管理と生産計画に対する最適な費用対効果をもたらす。

 エリコンのBALDIA ダイヤモンドコーティングのプロダクトマネージャーであるマチュー・ギヨン氏は「非常に高い硬度と段階的摩耗挙動を持つBALDIA VARIAは、明確な目的を持って開発された。それは、メーカーがより高い信頼性と費用対効果で特殊材料を加工できるようサポートすることである」と述べている。さらに、「プラズマ駆動のCVDテクノロジーを組み合わせることで、マイクロツールおよび大型ツールにも処理可能であることに加え、工具の寿命を延ばし、総所有コストを削減するダイヤモンドコーティングが実現した」とした。

 なお、同被膜の日本国内の問い合わせについてはエリコンジャパン( https://www.oerlikon.com/balzers/jp/ja/ )で受け付けている。

 

admin 2025年7月23日 (水曜日)
admin

SK Art、CHEMEON社製の3価クロムベースの金属表面処理剤を販売開始

4ヶ月 3週 ago
SK Art、CHEMEON社製の3価クロムベースの金属表面処理剤を販売開始

 SK Art( https://skart-corp.co.jp/ )は、米・CHEMEON Surface Technology(CHEMEON社)が開発した3価クロムベースの金属表面処理剤「eTCP®」の販売を開始した。

 同品は、化成皮膜処理と陽極酸化処理に使用が可能。これにより、耐食性向上、ペイント付着性向上、導電性向上、皮膜の耐久性向上が望めるという。使用が可能な素材はアルミニウム、陽極酸化アルミニウム、亜鉛および亜鉛合金、マグネシウム、亜鉛めっき鋼、IVD、カドミウム、チタン、ジルコニウムなど。処理方法は浸漬、スプレー、ブラッシング、タッチアップと使用用途によって選択できる。既存の6価クロム処理よりも硬質仕上げが可能で低温で処理が行えるという。また、トップコートが不要なことも特徴の一つ。皮膜が紫色と目立つため処理済みのパーツが一目で分かる。

 CHEMEON社は、同品を米国海軍航空システム司令部(NAVAIR)および艦隊即応センター南東部と協力して次世代研究プロジェクトで開発。MIL-DTL-817068に準拠した塗装密着性試験と塩水噴霧試験に合格。MIL-A-8625Fの耐腐食性試験(塩水噴霧試験336時間)に適合、MIL-A-8625Fに準拠したアルマイトシールとして塗装密着性試験に適合した。さらに、低電気抵抗(LER)結果においても良好な結果を示した。

 

admin 2025年7月23日 (水曜日)
admin

ベッコフオートメーション、ハンス・ベッコフ氏が欧州の技術革新賞「ルドルフ・ディーゼル・メダル」を受賞

4ヶ月 3週 ago
ベッコフオートメーション、ハンス・ベッコフ氏が欧州の技術革新賞「ルドルフ・ディーゼル・メダル」を受賞kat 2025年07日23日(水) in

 ベッコフオートメーションは本年7月10日、ドイツ・アウクスブルクにて開催された授賞式において、同社の創業者兼マネージングディレクターであるハンス・ベッコフが、欧州で最も歴史ある技術革新賞「ルドルフ・ディーゼル・メダル(Rudolf Diesel Medal)」を受賞したことを発表した。産業オートメーション分野での卓越した技術革新の実績が高く評価され、「最も成功したイノベーション実績(Most Successful Innovation Achievement)」部門での受賞となったもの。

 ルドルフ・ディーゼル・メダルは、内燃機関の発明者として知られるルドルフ・ディーゼルの息子、オイゲン・ディーゼルにより1953年に創設された。現在は、ドイツ発明協会(Deutsche Institut für Erfindungswesen, D.I.E. e.V.)によって授与されており、「技術革新」「社会的貢献」「経済的成果」「持続可能性」などの観点から評価される、権威ある賞で、毎年、以下の4部門において表彰が行われる。

・最も成功したイノベーション実績(Most Successful Innovation Achievement)

・最も持続可能なイノベーション実績(Most Sustainable Innovation Achievement)

・最優秀イノベーション促進(Best Innovation Promotion)

・最優秀メディアコミュニケーション(Best Media Communication)

 ベッコフ氏はこのうち、最も成功したイノベーション実績部門での受賞となった。

 ハンス・ベッコフ氏は、1980年にドイツ・フェアルにてベッコフオートメーションを創立。1985年にPC制御という革新的なコンセプトを発表し、翌1986年に世界初となる産業用PCを市場に投入した。この技術は、産業オートメーションにおける従来の制御概念を根本から覆すパラダイムシフトをもたらした。以降、Lightbus(1989年)、バスターミナル(1995年)、EtherCAT(2003年)など、数多くの革新的な技術を開発し、産業界の技術標準を打ち立ててきた。

 これらの絶え間ない革新の歩みにより、ベッコフオートメーションは現在、世界41か国に拠点を展開し、従業員数は約5300名、2024年の年間売上高は11.7億ユーロを達し、グローバル企業としての成長を遂げている。

 今回の受賞は、ベッコフ氏が長年にわたりソフトウェア中心の制御技術の確立に尽力してきた背景や、ITとオートメーションの融合、高速かつ高い信頼性を誇る通信技術の開発、さらに近年ではAIを組み込んだ自律型システムの推進など、産業オートメーション分野の進歩に貢献する数々の技術革新を生み出してきたことが高く評価されたもの。また、常に「複雑な技術を、シンプルかつ効率的に」という姿勢を貫き、エンジニアリングを通じて社会に貢献しようとする強い信念も、今回の選考において重要な要素となった。

 ハンス・ベッコフ氏は受賞にあたって、「この受賞は、私一人ではなく、ベッコフの全社員を代表して受賞するもの。600名を超える開発者、2000名以上のセールス担当、そして世界中のユーザーの皆さまからの貴重なフィードバックがあってこその成果と言える。“発明は楽しい”というメッセージを次の世代に伝えたい」と述べている。

 ハンス・ベッコフ氏は現在、“Automation Brain”と題したプロジェクトに取り組んでおり、機械に知性や人格をもたせる、次世代の自動化技術の実現を目指している。    

左から、アレクサンダー・J. ヴルツァー教授(ドイツ発明協会理事)、
ハンス・ベッコフ氏(ルドルフ・ディーゼル・メダル受賞者・ベッコフオートメーション)、グンター・ヘル教授(ベルリン・シュタインバイス大学総合ビジネス・イノベーション戦略教授・ディーゼル・メダル評議会科学顧問)
写真提供:©Dominik Wagner, Eichmeister Kreativagentur

 

kat

日本金属、金型摩耗を抑制するステンレス鋼を環境配慮製品"エコプロダクト"として販売

4ヶ月 3週 ago
日本金属、金型摩耗を抑制するステンレス鋼を環境配慮製品"エコプロダクト"として販売

 日本金属( https://www.nipponkinzoku.co.jp/ )は、金型摩耗を抑制するステンレス鋼「L・DieL®(ルディール)仕上」を、環境配慮製品"エコプロダクト"として新たに販売を強化する。L・DieL仕上は、ステンレス表層の不働態皮膜を改質(軟質化)することにより、プレス加工時の金型摩耗を抑制し、顧客の生産性向上やコストダウンに寄与する。

 ステンレス鋼の耐食性を維持している不働態皮膜はクロム酸化物が主成分で非常に硬質である。被膜厚さは10nm程度と非常に薄いが、繰り返し接触するプレス金型には悪影響(摩耗促進)を及ぼす。この皮膜を軟質化し金型摩耗を抑制させる表面処理としてL・DieL仕上を開発した。

 同品は①プレス加工時の金型摩耗を低減し、寿命の向上が期待できる②SUS304、SUS430などほとんどのステンレス鋼・仕上に対応している③化学成分、機械特性はJISに準拠している④外観および耐食性は一般のステンレスと変わらない、など。

用途例

 

admin 2025年7月23日 (水曜日)
admin