Aggregator
不断 デジタル人財育成(54)ヨコオ 「トップガン人材」選抜
大王製紙のCNF水分散液、室内向け空気改善塗料に採用
OKI、電力使用量を可視化 生産現場向け標準パッケージ化
材料相場表/PDFで公開
イグス、樹脂製すべり軸受の独創的でサステナブルな使用事例を募集開始
イグスは、自社のエンジニアリングプラスチック製すべり軸受の使用事例を表彰するコンテスト「マヌス(manus)賞」の募集を開始した。
今回で第12回目の開催となるマヌス賞は、イグスのエンジニアリングプラスチック製すべり軸受の独創的かつサステナブルな使用事例を募集し、表彰するコンテスト。マヌス賞は隔年で開催しており、前回の2023年度は36カ国から480件の応募があった。受賞者は、ドイツの研究機関や製造業界専門誌から選出された審査員に選ばれ、最大5000€の賞金が授与される。
第12回 マヌス賞 募集要項応募対象:樹脂が含まれるイグスのすべり軸受、リニアベアリング、球面ベアリングを使った事例
賞金:マヌス金賞5000€、マヌス銀賞2500€、マヌス銅賞1000€、グリーンマヌス賞3000€
応募締め切り:2025年1月17日
応募フォーム:https://registration.manus-award.com/en/manus-award-registration/
マヌス賞2025に関する詳細:https://www.igus.co.jp/info/manus-award
金属製すべり軸受からイグスのすべり軸受への置き換えにより、環境負荷の低減やコスト削減、技術改善などを達成した事例が対象となり、前回2023年度の第11回マヌス賞では以下の事例が受賞した。
・マヌス金賞:液体窒素肥料を農地に供給するパラリンケージコールター/J&M Manufacturing社(アメリカ)
イグリデュール(潤滑剤不要の樹脂製すべり軸受)を使った、サステナブルかつ経済的な新型の農業機械が受賞した。地中への潤滑剤混入がなくなると同時に、潤滑剤コストの削減に成功した事例となる。
・マヌス銀賞:スリムなデザインの高圧洗浄機ユーザー向けパワードスーツ/Aufratech社(フランス)
高圧洗浄機を扱う作業員が着用するパワードスーツ「EXO N」の事例が受賞した。作業員の腰にかかる大きな負担を軽減させる機構に、イグリデュールとドライリン(リニアガイド)が採用された事例となる。
・マヌス銅賞:自治体車両向けの伸縮式高圧洗浄機/Fiedler Maschinenbau und Technikvertrieb社(ドイツ)
汚れた道路や広場を清掃する自治体車両向け高圧洗浄機の事例が受賞した。この高圧洗浄機の特長である拡幅可能な洗浄ノズルにドライリンが使われている。
・グリーンマヌス賞:ローダーワゴンや堆肥散布機などに使用される無潤滑ボール式連結装置/Rockinger Agriculture社(ドイツ)
ローダーワゴンや堆肥散布機、ダンプカー、農業用噴霧機用の無潤滑ボール式連結装置「KS80」の事例が受賞した。同社では、ドイツにあるトラクターの1/3が「KS80」と耐摩耗性インサートを搭載すると、約8300個分のボール式連結装置で潤滑剤カットが可能となり、年間8tのグリースを節約できると試算した。
THK、高加減速対応・低しゅう動のミニチュア直動転がり案内の受注を開始
THKは、高加減速対応・低しゅう動のミニチュアLM ガイド「AHR」の受注を開始する。
高加減速対応・低しゅう動のミニチュアLMガイド「AHR」
高加減速対応・低しゅう動のミニチュアLMガイドAHRは、半導体チップの生産能力向上に役立つ高加減速に対応した性能を持つLMガイド。ミニチュアLMガイドの高速・高加減速動作における耐久性と低しゅう動性を兼ね備え、なおかつ既存の2列ゴシックアーチ溝を採用したミニチュアLMガイドとの取付寸法互換を実現した。
新開発したボール循環部品により最高速度5m/s、最高加減速度300m/s2を実現しており、生産性向上が求められる半導体製造装置に最適で、特に高い生産性能を要求されるダイボンダーやテストハンドラーといった半導体製造の後工程設備、さらにはチップマウンターなどの主軸案内部の使用に最適化されている。
特長は以下のとおり。
・高速・高加減速対応:新開発のボール循環部品の採用により、高強度・強靭化を実現。高速・高加減速動作時のロバスト性を向上し、生産性向上に貢献する
・低しゅう動抵抗:コア技術である理想的な4列サーキュラーアーク溝2点接触構造により、低しゅう動化を実現。これによりサーボ制御性向上に貢献する
4列サーキュラーアーク溝2点接触構造による低しゅう動抵抗
・取付寸法互換:既存のゴシックアーチ溝を採用したミニチュアLMガイドと取付寸法互換があるため、置き換えが可能
イグス、PFAS規制に対応し、食品・包装業界向けにPTFEフリー&FDA準拠の新製品を提供開始
イグスは、食品製造・包装業界向けの粉状コーティング材やリニアガイドに新しいバージョンを追加した。将来的なPFAS(有機フッ素化合物)規制の影響を受けないPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)フリー素材を採用するなど、これまでよりさらに環境負荷が低く、衛生的な製造現場に寄与する製品が提供可能になっている。
イグスは、10月23日~25日に東京ビッグサイトで開催される「TOKYO PACK 2024(2024東京国際包装展)」において、PFAS規制対応の新製品を含めた食品業界向けのラインアップを幅広く紹介する予定だ。
PFASは、工業製品や消費財などあらゆる分野で欠かすことのできない化学物質だが、近年人体や環境への有害性から欧州や米国を中心に規制が強化されてきており、企業にはPFAS規制への対応が求められている。
これに対しイグスでは、包装機械のしゅう動部分など、さまざまな用途で使用されている食品業界向け粉状コーティング材に、新しくPTFEフリーの「イグリデュールIC-05PF」を追加した。PTFEを使用したコーティング材からの置き換えにより、将来のPFAS規制の影響を受けることなく、高いしゅう動性・耐摩耗性を実現できる。また、リーズナブルな価格のため、コストを削減できるケースもある。
イグリデュールIC-05PFの特長は以下のとおり。
・導電性部品へのコーティングに適用可能
・PTFEフリー
・FDA(アメリカ食品医薬品局)およびEU 10/2011準拠
・DIN EN ISO 9227に準拠した塩水噴霧試験で耐性を確認済み
また、食品製造現場での使用を想定し、FDA準拠およびPTFEフリーの素材を使用したリニアガイドが新しいデザインになり、「ドライリンW-HYD」として追加された。EHEDG(欧州衛生工学・設計グループ)が示す食品製造機械の衛生設計ガイドラインに則り、隙間を極力なくすデザインにすることで、残留物や雑菌・バクテリアが付着しにくく、洗浄作業がより簡単になる。また、キャリッジのしゅう動部分に溝を設けているため、水や洗浄剤が速やかに排出されやすくなる。
ドライリンW-HYDの特長は以下のとおり。
・洗浄を伴う食品製造工程に適用可能
・PTFEフリー
・FDAおよびEU 10/2011に準拠
・EHEDGガイドラインまたはDIN EN 1672-2に準拠した設計
NTN、ベトナム・ホーチミンに販売・技術サービスの支店を設立
NTNはベトナム・ホーチミンに、同社グループの販売会社「NTN BEARING VIET NAM」(NTNベトナム販売)のホーチミン支店を新たに設立した。今後さらなる市場の成長が期待されるアセアン地域の中でも中核を担っていく同国最大の商業都市・ホーチミンに新たな販売拠点を構え、積極的な販売活動や技術サービスの提供を通じて、より一層アフターマーケットビジネスの拡大に取り組んでいく。
ベトナムは、近年、自動車をはじめ各種産業のグローバルメーカーによる市場参入や地場メーカーの成長などにより、安定した経済成長を続けている。NTNは、2016年にベトナムの首都ハノイに販売会社であるNTNベトナム販売を設立し、自動車や産業機械メーカーであるベアリングユーザーと販売代理店への販売や技術サービスを提供してきた。
ベトナム南部のユーザーと販売代理店については、これまでハノイ本社や近隣の「NTN BEARING-SINGAPORE」(NTNシンガポール販売)が出張などにより対応してきたが、アフターマーケットビジネスのさらなる拡大を図るため、同国最大の産業の集積地であるホーチミンおよびその近郊のユーザーや販売代理店に向けた販売体制を整えることが必要だと判断し、今回新たに販売拠点を設立することを決定したもの。
ホーチミン支店におけるユーザーや販売代理店への積極的なアプローチやきめ細かな技術サービスの提供を通じて、ベトナムおよびアセアン地域におけるアフターマーケットビジネスの拡大およびNTNブランド力の向上に取り組んでいく。
NTNでは、稼ぐ力の向上を目指し、事業ポートフォリオの変革に取り組む中、特に利益率が高いアフターマーケットビジネスの拡大に注力している。生産委託や外部購入を活用した商品ラインアップの充実、売れ筋在庫管理システム「FIRST」の拡充などにより製品供給力を強化するほか、異常検知や状態監視により適切なメンテナンス計画の立案につなげるなど、ベアリングユーザーの機械を止めないエンジニアリング・サービスの提供を通じて、アフターマーケットビジネスの拡大およびNTNブランド力の強化を図っていく考えだ。
ジェイテクト、高圧水素関連製品がポータブル水素カートリッジに採用
ジェイテクトは、カーボンニュートラル達成に向けて注目を集める水素社会への貢献を目指し、トヨタ自動車が手掛けるポータブル水素カートリッジに「カートリッジバルブ」を提供した。
(左から)ポータブル水素カートリッジ(提供:トヨタ自動車)、カートリッジバルブ
ジェイテクトグループは、製品と製造設備に関する要素技術や知見であるコンピタンスを一堂に集約したテクノロジープラットフォーム(テクプラ)を活用し、これらのコンピタンスを掛け合わせて社内や社会の困りごとの解決策を提案するソリューション共創センター(ソリセン)の開設を進めている。
このカートリッジバブルは、より安全で快適な水素社会を実現するソリューションとして、ユーザーと仕入先との共創によって開発されたもの。
ソリセンとテクプラの紹介
水素は使用時にCO2を排出しない次世代のエネルギーとして、脱炭素社会の実現に向けて普及が期待されており、ジェイテクトでは2002年より高圧水素事業に着手している。
今回、これまで20年以上培ってきた技術開発と、2世代にわたる燃料電池車向け「高圧水素供給バルブ」と「高圧水素減圧弁」の世界トップレベルの量産実績(2022年12月末時点のジェイテクト独自試算で、高圧水素供給バルブの量産実績5.4万個以上、量産延べ走行距離7.9億㎞以上(≒地球2万周分相当))を生かして、ポータブル水素カートリッジに適応する高圧水素製品を開発したもの。
開発したカートリッジバルブは、高圧水素が貯蔵されているタンクに装着され、高圧水素を燃料電池へ供給する製品で、水素を外部に漏らさない安全性と、ワンタッチ着脱を可能とするユーザーの操作性を両立している。
手軽に水素を持ち運びできるポータブル水素カートリッジは、燃料電池と組み合わせた電源としての活用や水素を燃焼させる調理器など生活圏の幅広い用途の使用が期待される小型の高圧水素タンク。今後、モビリティや工場、生活圏内など、さまざまなシーンでの安全な水素利活用の実証が進められ、水素が日々の生活で気軽に使用されるエネルギーとなることが目指されている。
ジェイテクトは今後も、「ジェイテクトの基本理念」の最上位に掲げる「地球のため、世の中のため、お客様のため」を実践し、カーボンニュートラル達成の一つの大きな手段である水素社会実現に向けて、トヨタグループとの共創により、高圧水素製品の開発を推進していく考えだ。
ジェイテクト、低トルク円すいころ軸受LFT-Vの量産開始、いすゞ自動車の新型「MU-X」に採用
ジェイテクトは、2020年5月に開発を発表した、低トルク円すいころ軸受「LFT-V」の量産を開始した。本製品は、いすゞ自動車の新型「MU-X(ミュー・エックス)」に採用され、リアデファレンシャルに搭載される。
LFT-V
本製品は、大型乗用車の燃費向上を実現し、CO2排出量の削減によるカーボンニュートラル達成への一助となるソリューションとしてユーザーに提案し、採用されたもの。
ジェイテクトは、自動車のトランスミッションやデファレンシャルのピニオン支持などに使用される低トルク円すいころ軸受LFT(Low Friction Torque)®を1983年に開発。その後も内外輪軌道に特殊クラウニング形状を施したり、軸受内部に流入する潤滑油量を抑制したりするなど改良を重ね、低トルクニーズへのソリューションを提供してきた。
そして2020年に開発したシリーズ最新のLFT-Vは、樹脂保持器形状の最適化で潤滑油の流入量を最適制御し、損失トルクをLFT-Ⅳ比で最大15%減を達成。加えて低昇温性の向上(最大10℃低減)、さらにはシリーズ最軽量も実現し、モビリティ産業に一層のソリューションを提供する軸受となっている。
いすゞ自動車のMU-Xは、1t積みピックアップトラックD-MAXの派生車で、PPV(Pick-up Passenger Vehicle)セグメントに属する7人乗りの乗用ユースモデル。フレーム付きボディならではの悪路走破性と耐久性、牽引性能が高く評価され、タイやオーストラリア、南アフリカ、中東、中米など、世界60以上の国や地域で販売されている。
今回の新型モデルは「Bold and Dynamic」をコンセプトにエクステリアデザインを変更、高級感とスポーティーさを強調した最上級グレード「RS(アールエス)」が新たに設定された。
LFT-Vは、当該新型モデルのリアデファレンシャル用軸受として採用、その低トルク性能で、新型MU-Xの低燃費化とCO2排出量削減に貢献していく。
MU-Xデファレンシャル内のLFT-V搭載位置(イメージ)
NTN、競技用車いす向け軸受を提供
NTNは、車いす陸上競技の伊藤智也選手(バイエル薬品株式会社所属)と上与那原寛和選手(SMBC日興証券株式会社所属)に、これまで培ってきた自転車用軸受の技術やノウハウを活用し、競技用車いす向けに特別仕様に開発した軸受を提供する。
競技用車いす向けに特別仕様に開発した軸受
同社は、自動車や各種産業機械のほか、電動アシスト自転車の駆動ユニット、ホイール、ボトムブラケット用に軸受を開発・提供し、環境に優しく、安全で快適な移動手段である自転車市場の発展を通じて環境負荷の低減にも貢献してきた。今回提供する軸受は、自転車の安全でなめらかな走行に貢献する当社の軸受技術やノウハウを活用し、両選手のために特別に開発したもの。
同社は、2021年にも両選手に競技用車いすに使用されるホイール用軸受を提供しており、選手の走行姿勢やフィーリング、レース戦略などに基づき転動体や潤滑方法を選定し、何度も調整を経て、最適な仕様に改良することで、なめらかで安定した走行に貢献してきた。
今回提供する軸受は、前回と同様、転動体をセラミックボールとし、潤滑方法をグリースから油に変更することで高いレベルで回転性能および低トルク性を実現した深溝玉軸受。軸受のホイールへの組み込みは、同社陸上競技部に所属し、長距離ランナーとしても活躍する若手エンジニアが担当し、同じアスリートとしてレースに臨む姿勢や1/100秒にかける思いなどを両選手と共有しながらチューニング作業を行った。
NTNでは、軸受の提供を通じて長年数々の国際大会で輝かしい戦績を残しつつ、さらなる高みを目指す両選手のパフォーマンスを支え、誰もが生き生きとスポーツを楽しめる社会づくりに貢献していく。
伊藤智也選手(写真左)と上与那原寛和選手(写真右)
エボニック ジャパン筑波工場、連続無災害記録35年を達成
エボニック ジャパンの筑波工場(茨城県稲敷郡)が、9月28日付で連続無災害記録35年を達成した。
エボニック ジャパン筑波工場では、貴金属材料触媒を製造し、ファインケミカル、医薬中間体など、多岐にわたるアプリケーションに対応している。
また、併設されている触媒とヘルスケア部門のテクノロジーセンターでは、世界各地にあるエボニックグループと連携を取りながら研究開発を行っている。
筑波工場は1989年9月に操業を開始して以来、環境・安全衛生・品質(ESHQ)に配慮した生産活動を実施し、連続無災害記録を継続している。
筑波工場長の杉田芳博氏は、「工場設立以来、35年間にわたり無災害を継続できたのは、これまで業務・運営に携わってきた関係者の、長年にわたるたゆみない努力の賜物であると確信している。筑波工場では、従業員全員参加型のTPM活動を通して、不安全な個所の点検、その改善に継続的に取り組むことで、安全意識の向上を図ってきた。さらに、毎朝始業前に危険予知訓練(KYT)を行うなど、より安全な職場環境を実現するための活動を日々行っている。これらの活動を更に推進し、まずは来年、さらに40年の記録へ向かって、この安全文化を連綿と紡いでいきたい」とコメントしている。
また、内藤吾朗社長は、「化学会社として、安全はすべてにおいて優先される。今回の長年にわたる無災害は、従業員一同の高い安全意識と、日々の積み重ねによって成し遂げることができた。このマイルストーンを通過点とし、改めて気を引き締め、次の記録達成に向けて安全活動に取り組んでほしい」と述べている。
エボニック ジャパン 筑波工場・テクノロジーセンター
サクラクレパス、細かい部分や曲面のプラズマ効果の確認が容易に行える大気圧プラズマ用評価ツールにマーカータイプを追加
サクラクレパス(https://plazmark.craypas.co.jp/)は、プラズマ中のラジカルやイオンで変色する色材を用いて、プラズマ処理効果を「色で見える化」できる評価ツール「プラズマインジケータTM PLAZMARK®」の大気圧プラズマ用にマーカータイプを追加する。本年10月末から出荷を開始する予定。
プラズマインジケータ PLAZMARK 大気圧プラズマ用にマーカータイプ
プラズマインジケータ™ PLAZMARK® はプラズマの処理効果を可視化する評価ツールとして、 2014 年の発売以来、ユーザーの用途に応じて商品ラインナップを拡充してきた。大気圧プラズマ用は、車載部品/プリント配線板製造/FPD製造/フィルム加工など、大気圧(常圧)プラズマ処理のチェック用として多くのユーザーに利用されている。
同社では今回、これまでのロングラベルタイプ/シートタイプに加え、初の筆記具形状となるマーカータイプを発売する。
フィルム業界におけるRoll to Roll処理や、曲面および複雑な立体形状の部品に対して 、 従来の印刷物タイプのプラズマインジケータ™では 、 フレキシブル性やサイズの制約から使用が難しく、プラズマ処理効果の確認において課題があった 。
また、既存の評価手法である接触角測定や濡れ試薬を用いると、液体が流れてしまい、プラズマ処理効果の確認が困難な状況だった。同社では今回、こうした課題の改善を目的に、「マーカータイプ」のインジケータを開発したもの。特長は以下のとおり。
・小型のワークや複雑な形状のワークに対するプラズマ処理を容易に可視化できる
・Roll to Rollなどの柔軟な素材に対するプラズマ処理の確認にも利用可能
・マーカータイプのため手軽に使用でき、運用コストも抑えられる
この記載が全てではない変色見本(従来品ロングラベルとの比較):インキの隠蔽力が優れているため、透明な素材から濃色の素材に至るまで、多様な素材素材に至るまで、
多様な素材に利用可能
kat 2024年10月2日 (水曜日)
新東工業、“運びながら量る”で食品工場の省人化・省スペース化に貢献する技術
新東工業( https://www.sinto.co.jp/ )は、食品工場の省人化・省スペース化を推進する独自技術「ダイナミック重量測定 by ZYXer🄬」の販売を開始した。
ダイナミック重量測定 by ZYXer イメージ。ロボットに力覚センサを搭載することで三次元動作中の重量測定が可能同品は業界初の力覚センサによる重量測定専用のシステムで、ロボットに業界最高水準の高精度「6軸力覚センサZYXer🄬」と独自に開発したプログラムを搭載することで、ロボットの三次元動作中でも高精度な重量測定が可能。これにより、これまで別々であった、ウェイトチェッカーによる計量工程と箱詰め・パレタイジング工程とを一つの工程に集約し、食品工場の出荷不良の低減、省人化、動線を短くすることによる省スペース化を実現する。
また、6軸力覚センサZYXer🄬シリーズは、0.5gの分解能(1円硬貨(1g)の半分の重さが測定できる)をもつ高精度センサをはじめ多彩なラインナップを揃え、繊細な重量検知から重量物の測定まで多種多様なワークや用途への応用が可能。製品の箱詰めやパレタイジング時の欠品検知以外にも、選果や調味料の秤量などの用途での活用も見込んでいる。
同社はロボットの計画選定から製造現場への導入まで一気通貫でのサポートもしており、アルミ包装対応の金属検出器「Tecnoeye®」との接続、前後の搬入出システムを含めたトータルソリューションでの提供も可能。また、産業用ロボット10台以上を取り揃えた同社テストセンターにおいて、顧客ごとに異なる被測定物に対する測定の精度や動作範囲の試験を実施し、ZYXerを搭載したシステムの導入を支援する。
米・3Dセラムシントー、NASAマーシャル宇宙飛行センターとパートナー契約を締結
新東工業グループの米・3Dセラムシントー(ミシガン州グランドレッジ市)は、 7月15日にアメリカ航空宇宙局マーシャル宇宙飛行センター(以下、NASAMSFC)から、国際宇宙ステーション(以下、ISS)で実施する宇宙暴露実験(以下、MISSE)の支援企業(共同開発パートナー)として選定され、大型3Dプリンターを販売する契約を締結した。
MISSEは宇宙空間で行われる実験の一つであり、対象となる材料をISSの外側に長期間剥き出しでさらし、材料が受ける劣化等の影響調査を目的として行われる。3Dセラムシントーは、 2025年6月に実施が予定されている宇宙空間での実験に向けて、まずは大小20個のセラミック製サンプル部品を8月末から造形して10月までに提供する。
3Dセラムシントーが提供するサンプル部品はISS外部に設置されるパネルに6ヶ月間固定され、無重力、太陽からの放射線等 宇宙空間の影響を試験する。セラミック材料と3Dプリンターによる造形プロセスが宇宙空間で評価されれば、飛行にふさわしい高温構造やヒートシールドの造形をはじめ、多くの部品の造形を可能する。
NASAに提供することが決まったセラミック用大型3Dプリンターadmin 2024年10月2日 (水曜日)