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10/26~31にJIMTOF2026が開催、AI・ロボット、AM、熟練技能など「果てなき高度へ羽ばたく技術」を発信

3週 3日 ago
10/26~31にJIMTOF2026が開催、AI・ロボット、AM、熟練技能など「果てなき高度へ羽ばたく技術」を発信kat 2026年09日28日(月) in in

 第33回日本国際工作機械見本市「JIMTOF2026」(https://www.jimtof.org/jp/index.html)が10月26~31日の6日間、東京江東区の東京ビッグサイトで開催される。9月28日に東京都港区の芝パークホテルで開かれた「JIMTOF2026第2回記者発表会」では、主催者からJIMTOF2026の開催概要と見どころが紹介されたほか、協賛団体が各分野の出展内容を説明。さらに、AI・ロボティクスをテーマとした企画展示、積層造形(AM)、学生向けプログラム、講演・セミナーなど、多彩な併催企画の詳細が明らかになった。

記者発表会のようす

 

キーコンセプト「果てなき高度へ羽ばたく技術」を具現化

 日本工作機械工業会 専務理事の柚原一夫氏は、1962年の第1回以来、工作機械産業の新技術発表の舞台として発展してきたJIMTOFの歴史を振り返り、今回のテーマ「果てなき高度へ羽ばたく技術」に込めた思いを説明。最先端のものづくりと次世代へと継承されていく技術を、折り鶴をはじめとした「折り紙の鳥」で表現。多彩な鳥たちは工作機械に関連するさまざまな業界を象徴しており、産業全体がJIMTOFを通じて世界へ、そして未来へと飛躍していく様子を描いている。東京ビッグサイトの大規模改修工事によって展示スペースが制約される中でも、世界22カ国・地域から歴代2位となる規模の出展者を集めたことを強調。日本工作機械工業会の会員46社が世界初披露の製品・技術を出展する予定で、新製品そのものだけでなく、製造プロセス全体の最適化につながるソリューションの提案にも期待が寄せられる。

挨拶する柚原氏 JIMTOF2026のキービジュアル

 

 また、同じく主催者である東京ビッグサイト 代表取締役常務取締役の岩瀬和春氏は、JIMTOF2026には22カ国・地域から1134社/4422小間が出展し、目標来場者数を13万人としていることを説明。製造業の最新技術を扱う講演・セミナーに加え、元野球日本代表監督の井口忠仁氏によるチームマネジメント講演や人気YouTuberのヨビノリたくみ氏による講演を設けたほか、東京ビッグサイトがドイツ開催の世界最大級の積層造形(Additive Manufacturing、AM)専門展示会「Formnext(フォームネクスト)」(主催: Mesago Messe Frankfurt)と連携しAM分野における国際交流の促進と両ブランドのプレゼンス強化を目的にコラボレーション企画を実施するなど、従来の工作機械見本市の枠を広げるプログラムを用意する。

挨拶する岩瀬氏

 

各分野の協賛団体も最新技術を披露

 協賛団体からは、それぞれの業界が直面する課題や注目技術が紹介された。日本鍛圧機械工業会は16社・62小間が参加し、人手不足などの課題に対応する製品・技術を展開。日本精密機械工業会は28社が「超精密への果てなき挑戦」を掲げて出展し、東3ホール前のガレリアでは恒例の「ものづくりコンテスト」も実施する。

 日本工作機器工業会からは49社が出展。チャック、クラッチ・ブレーキ、ツーリングシステムなど、加工精度や生産性を左右する基盤機器について、高精度化、省人化、自動化に対応する技術を紹介する。日本精密測定機器工業会も、自動化・省人化を支える測定技術を展示するほか、公式キャラクター「測定ペンギン メッティ」を活用した情報発信などを行う。

 研削砥石工業会は12社・51小間、ダイヤモンド工業協会は10社が参加。研削・研磨技術が、従来の石材・金属加工だけでなく、精密電子部品、半導体、自動車、航空部品などへ広がっていることを示す。さらに日本光学測定機工業会からは11社が出展し、生成AIの普及に伴うAI半導体や電子部品、エネルギーインフラ関連部品の需要拡大を背景とした計測技術に注目が集まる。

 一方、日本機械工具工業会は67社/339小間を予定。タングステンの供給・価格問題を背景に、「省タングステン工具」や代替原料を用いた新製品を見どころとして挙げた。日本歯車工業会では前回の4社から6社へ参加企業が増加し、工作機械の大型化を背景に需要が高まるラック&ピニオン関連技術を紹介する。

展示スペース制約を逆手に会場全体を「技術発信の場」に

 JIMTOF2026の出展規模は、直接出展940社(重複除く)ベースで国内717社、海外223社。海外出展者比率は約24%となる。大規模改修により展示場面積が前回より21.7%減少するため、工作機械の展示エリアは東1~3ホールに加え、東7ホール、南1・2ホールにも展開する。一方、南4ホールには企画展示やセミナー、学生向け企画、IMECポスターセッション、AMゾーンなどを集約し、展示と情報発信を一体化した構成とする。

 中でも注目されるのがAI・ロボティクスをテーマにした二つの企画展示だ。東展示棟ガレリアでは、川崎重工業のヒューマノイドロボット「Kaleido9」とKaleido旧シリーズを展示し、ヒューマノイドロボットの技術進展と、その量産化・低コスト化を支える機械加工技術に焦点を当てる。南4ホールでは、ファナックの協働ロボットと熟練技能者が「きさげ作業」に協業で挑戦。ロボットが荒加工を行い、匠が仕上げを担う実演を通じて、熟練技能とロボティクスの融合を示す。

JIMTOF2026の講演会・セミナー自動車、3DA、AMから人材育成まで

 主要関連行事では、自動車産業をテーマとした基調特別講演を開催。SDV(ソフトウェア定義車両)化やAIの進化によって変化する自動車産業の競争構図と、工作機械産業への影響を取り上げる。また、3DA(3Dアノテーション)モデルを活用したデジタル化や、ホンダジェットの開発・事業化をテーマとした特別講演も予定される。

 研究・技術面では、第21回国際工作機械技術者会議(IMEC)を開催。「新たな四半世紀にかける工作機械産業の挑戦」を総合テーマに、国内外の研究者・技術者が講演するほか、南4ホールでは56テーマのポスターセッションを実施する。さらにAMゾーンではFormnextとのコラボレーションを展開し、AM技術の最新動向を紹介する。

JIMTOF2026主催者企画展示/特別企画

 

 次世代人材へのアプローチも強化する。ジグフライス盤を使ったバッグハンガーの加工体験、工科高校のものづくり教育紹介、出展メーカーと学生の交流会、工作機械トップセミナーなどを実施。学生専用会場マップや企業ブースツアーも用意し、製造業の技術だけでなく、仕事の魅力を伝える場へと広げる。

JIMTOF2026学生応援プログラム

 

 JIMTOF2026は、工作機械そのものの最新技術に加え、AI・ロボット、デジタルエンジニアリング、AM、計測、工具、熟練技能、人材育成など、製造業を取り巻く技術の現在地と次の方向性を横断的に見ることができる6日間となる。さらに「JIMTOF Insights」による動画発信やフードフェスティバルなど、専門家だけでなく幅広い層が楽しめる仕掛けも盛り込まれる。技術の進化とものづくりの未来を、展示と体験の双方から発信する場として、その全貌に注目が集まる。

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日本精工、ボールねじ駆動の省エネ・高速動作の油圧発生装置を新開発

3週 3日 ago
日本精工、ボールねじ駆動の省エネ・高速動作の油圧発生装置を新開発kat 2026年09日28日(月) in in

 日本精工(NSK)は、必要な時だけ素早く油圧を生み出す油圧発生装置「電動ハイドロブースタ」を新開発した。開発品は、ボールねじを用いて油圧を発生させる業界初の方式を採用することで、従来の油圧発生装置で課題だった省エネと高速動作の両立を実現した。工作機械・油圧プレス機・産業用ロボットなどの省エネ化と生産性向上に貢献する。NSKが長年培ってきたボールねじ技術によって開発した高速性能と長寿命を両立したボールねじを適用することにより、高速動作が可能な電動の油圧発生機構を実現したもの。

 NSKでは、本開発品を本年10月26日~ 10月31日に東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2026(第33回日本国際工作機械見本市)」に出展、2027年度の市場投入を目指す。

ボールねじ駆動の省エネ・高速動作の油圧発生装置「電動ハイドロブースタ」

 

 一般的に油圧システムは、油圧を発生させる油圧発生装置と、油圧シリンダなど油圧を力に変換する装置の二つで構成、大きな推力が必要な工作機械・油圧プレス機・産業用ロボットなどで使用されている。
製造業では、カーボンニュートラル実現に向けて設備の省エネルギー化が求められており、これまで油圧発生装置として用いられてきた歯車などを回転させて油を加圧する油圧ポンプや、圧縮空気でピストンを押して油を加圧する空圧式油圧発生装置などの装置では、省エネと高速動作の両立が課題となっていた。油圧ポンプは常に回転させ続けることが多く動作待機中も電力を消費する一方、空圧式油圧発生装置は空気圧を利用するため油圧が発生するまでに時間がかかるといった状況から、省エネと高速動作を両立した油圧発生装置が求められていた。

油圧発生装置の比較

 

 開発品は、ボールねじを用いてモータの回転運動を直線運動に変換し、その力で油を加圧して油圧を生み出す業界初の方式を採用、この油圧を配管経由で油圧シリンダに送ることで、油圧シリンダが推力を発生させ、省エネと高速動作の両立を実現する。
 

ボールねじ駆動により油圧を発生させる仕組み

 製品の特長は以下のとおり。

1.消費電力を大幅に削減:必要な時だけ油圧を発生させることで、従来の油圧ポンプと比較して消費電力を大幅に削減。結果、設備全体の省エネルギー化とCO₂排出量削減に貢献する。工作機械の主軸に保持されている工具を取り外す役割を持つ「ツールアンクランプ機構」を例にすると、油圧ポンプを使用した場合は、ツールアンクランプ機構が停止している間も運転を続けるのに対して、本開発品を使用した場合は、油圧が必要な時だけ作動するため、ある試算では電力消費を約89%削減できる(工作機械1 台あたり年間約815kg-CO₂の排出削減効果)。

ツールアンクランプ機構の仕組み

 

2.高速動作による生産性向上:応答性に優れたボールねじで駆動することで素早く油圧を供給できるため、設備の生産性向上を実現。従来の空圧式油圧発生装置では空気の圧力が油圧に変換されるまでに時間を要するのに対し、本開発品はモータとボールねじで直接油圧を発生させるため、より素早く油圧を供給できる。工作機械のツールアンクランプ機構を例にすると、本開発品を使用した場合、空圧式油圧発生装置では約1 秒かかる油圧の発生・作動時間を約0.2 秒に短縮できる場合もあり、その結果、ツール(工具)の交換時間を短縮できる。

3.コンパクト:一般的な油圧ポンプよりもコンパクトなため、設備の省スペース化に貢献。設置スペースが限られる、油圧・空圧配管を設置しにくいなど、従来は油圧の導入が難しかった装置にも搭載できるようになり、油圧の用途拡大につながる。

本開発品は、NSKが長年培ってきたボールねじ技術によって開発した高速性能と長寿命を両立したボールねじを適用することにより、高速動作が可能な電動の油圧発生機構を実現した。

kat