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第7回 名古屋 ものづくり ワールドが開催

2年 5ヶ月 ago
第7回 名古屋 ものづくり ワールドが開催kat 2022年05日17日(火) in

 「機械要素技術展」、「航空・宇宙機器 開発展」などからなる「第7回 名古屋 ものづくり ワールド」(主催:RX Japan)が4月13日~15日、名古屋市港区のポートメッセなごやで開催された。ベアリング&モーション技術関連では今回、以下のような展示がなされた。

会場のようす

 

 木村洋行は、国産次期戦闘機への提案として、米軍主要戦闘機で採用実績のある動翼用ベアリングやランディングギヤ用ベアリングなどを展示した。動翼用ベアリングでは、Regal Rexnord/Shaferのコンケーブ(鼓型)ローラー自動調心ベアリングを紹介。航空機の飛行中に翼に発生する特有のたわみに適合した広角自動調心、高負荷容量の特徴を有する。また、低コストで容易なメンテナンスを可能にするため、内輪のみ取り付け・取り外しができるRegal Rexnord/PSIのスロットエントリー、内輪を半分に分割できるスプリットボール、外輪を半分に分割できるスプリットレースを展示。塗布後に追加での機械加工が可能な自己潤滑ライナー材を用いた表面処理技術も提供している。ランディングギヤ向けベアリングでは、RBC Transport Dynamicsの自己潤滑PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)樹脂ライナー付きスフェリカルベアリングなどを紹介。自己潤滑ライナーは低摩擦・耐熱、耐荷重性を付与する。

木村洋行 コンケーブ(鼓型)ローラー自動調心ベアリング

 

 THKは、従来機種の長所を活かしながらコンパクトサイズ、コストパフォーマンス、親和性の高いデザインを実現しつつ、実用性を高めたヒト型協働ロボット最新機種「NEXTAGE Fillie」を用いて化粧品のポンプキャップをつかみ正しい位置でフィーダーにセットするデモンストレーションを行った。関節軸数:15軸(右腕・左腕各6軸、腰1軸、首2軸)、繰返し位置決め精度:±0.05mm、頭部にステレオカメラを搭載、レーザースキャナー・ハンドカメラなどをオプションで追加可能。また、廣瀬無線電機のUV-C(紫外線C波)照射機能の「フィリップスUV-C除菌トロリー」と、THKが製造・販売する全方位移動台車(自律搬送ロボット)「SEED-Mover」を組み合わせた自律走行型除菌ロボット「Mover UV-C」を紹介した。完全無人で広い面積・範囲での除菌作業ができ、人による除菌と比較すると約1/2まで大幅にコスト削減可能。半径5mを起点に15分程度UV-Cを照射しながら自動で除菌作業する。

THK 「NEXTAGE Fillieによるデモンストレーション」

 

 日本トムソンは、独自のスモールサイジング技術によって生み出された超小形サイズの直動案内機器「マイクロリニアウェイLシリーズLWLF2」を紹介した。軌道と4点で接触する鋼球を2列に配置した構造のため、極めて小形であることに加え、方向や大きさが変動する荷重や複合荷重が作用する用途でも安定した精度と剛性が得られる。トラックレールはタップドレール仕様(上方向取付け)としており確実な固定を実現。独自のスモールサイジング技術によって世界最小クラスの断面高さ2.5mmを実現。耐食性に優れたステンレス鋼製を基本仕様としているため、クリーンルーム内での使用など、防錆油の使用を嫌う用途にも最適。

日本トムソン 「マイクロリニアウェイLシリーズLWLF2」

 

 日本ベアリングは、コンパクトタイプのボールねじスプライン「SPBR-KP形/SPBF-KP形」とそれを組み込んだデモ機を展示した。ボールねじスプラインはいずれも1軸で「位置決め」「直線運動」「回転運動」が行え、これらの運動を組合わせることでスパイラル運動やスカラ形ロボット、組立機、ローダーなど様々な機械に使用できる。また、転動体にニードルローラーを採用したことにより、高剛性・高運動精度・高減衰性を実現したローラーガイド「EXRAIL」を展示した。ローラー同士の競り合いを防ぐリテーナーや長期メンテナンスフリー機構も内蔵している。さらに、スライドウェイ「NV形」を紹介。ローラーを使用した有限直動案内で、従来製品の課題であったローラースリップを抑制するスタッドローラーシステム(鋲付ローラー構造)を内蔵していることにより、昇降動作や高加減速運動にも適用できる。

日本ベアリング 「ボールねじスプラインのデモ機」

 

 ハイウィンは、ボールねじにつけた温度&振動センサーの情報をECM(Edge Computing Module)で常時監視し、ボールねじの状態を可視化する「状態可視化システム搭載ボールねじi4.0BS」を紹介した。生産管理者はオンラインで異常診断、部品疲労分析、潤滑制御を行うことが可能。インテリジェント診断機能のほか、ログの自動保存、複数の端末による遠隔監視ができることにより、生産ラインの性能を維持する予知保全や環境に配慮したクリーンなものづくりといったニーズも満たす。また、多軸の同期加工や同時5軸加工、高精度な割出し台(インデックステーブル)を実装可能にする、「ゼロバックラッシュ・ダイレクトドライブ方式(zeroB/DD方式)」のロータリーテーブル(円テーブル)を展示。滑らかでレスポンシブな回転を実現し、仕上がり品質、歩留まり向上、作動音質改善など様々な点での優位性を高め、工作機械の差別化をサポートする。

ハイウィン 「状態可視化システム搭載ボールねじi4.0BS」

 

kat