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NTN、風力発電装置向けメンテナンスを開始
NTNは、風力発電に特化したメンテナンス事業を行う北拓と提携し、風力発電装置向けのメンテナンスを開始する。NTNの状態監視システム(CMS)による高精度な軸受の異常検知と不具合部位の特定技術をもとに、北拓が持つ豊富な実績やノウハウを活用し、迅速に的確な設備点検と保全対応を提供する。
さらに、実機の損傷状況を検証することで、CMSデータ解析のさらなる高精度化や各種軸受の性能向上にもつなげていく。
同社では北拓との提携により、ユーザーの風力発電装置の状態監視、早期異常検知、補修、交換などの運用保守業務をサポートし、設備の高効率化と安定稼働を実現するとともに、カーボンニュートラルの達成に向けて、再生エネルギーの有効活用と風力発電市場の拡大に寄与していきたい考えだ。
風力発電装置は、悪天候によるブレード損傷や経年劣化による故障などが発生する場合があり、その際は、速やかに設備点検を実施し、適切な部品交換やメンテナンスを行う必要がある。故障につながる異常の発見が遅れると、部品や機材の手配が間に合わず、長期間にわたる稼働停止時間(ダウンタイム)が発生する。
NTNは、2012年より風力発電装置用状態監視システム(CMS)「Wind Doctor®」の販売と本システムによるモニタリングサービスの提供を通じて、設備の異常の早期検知に貢献してきた。本システムは、風力発電装置内の軸受周辺に取り付けたセンサから振動などのデータを収集・分析することで、軸受周辺の異常を早期に検知することが可能で、さらに不具合部位も特定できるため設備点検時間の短縮にも寄与する。現地の設備診断には技能員のノウハウが必要とされていたが、Wind Doctor®を用いることで速やかな異常の把握が可能となる。
これまではWind Doctor®の診断結果に基づいてNTNから異常報告を行った後は、ユーザーが設備点検やメンテナンスの手配を行っていた。今回の提携により、補修軸受の手配を含めた一連の業務をNTNが一括して行うことが可能となり、ユーザーの手配工数を削減できるだけではなく、異常の検知後に速やかにメンテナンスを実施することで稼働停止時間を最小限に抑える。また、メンテナンスの際にWind Doctor®のデータを活用して、これまでにない迅速で的確な処置を実現するほか、CMSデータと詳細な損傷状況を比較検証することで、データ解析技術の一層の高精度化や各種軸受の性能向上につなげていく。
今後、風力発電装置の大型化が進み、設備の安定稼働には状態監視の精度向上と正確なデータ解析結果に基づく適切なメンテナンスが一層重要になることから、NTNでは北拓との提携を通じて、高性能な軸受の供給からCMSによる高精度な異常検知、正確かつ効率的なメンテンナンスまで風力発電装置の運用に必要となる一連のサービスをワンストップで提供できるサプライヤーとして、風力発電装置の安定稼働と市場拡大に貢献していく。
Wind Doctorデータ収集装置の
ナセル内での設置状態
エボニック ジャパン、国立西洋美術館リニューアルオープン記念を協賛
エボニック ジャパンは、6月4日から開催される「国立西洋美術館リニューアルオープン記念 自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」を協賛する。
本展覧会は1年半の休館を経て、本年4月にリニューアルオープンした国立西洋美術館が開催する大型企画展で、ドイツ・エッセンのフォルクヴァング美術館と、国立西洋美術館のコレクションから展示内容が構成される。ドイツ・ロマン主義から印象派、ポスト印象派、20世紀絵画まで100点を超える作品とともに、ヨーロッパにおける自然表現が紹介され、フォルグヴァング美術館からは、晩年のゴッホの代表的な風景画である《刈り入れ(刈り入れをする人のいるサン=ポール病院の裏の麦畑)》が初来日する。
フィンセント・ファン・ゴッホ 《刈り入れ(刈り入れをする人のいる サン=ポール病院裏の麦畑)》 1889年 油彩・カンヴァス フォルクヴァング美術館 © Museum Folkwang, Essen
エボニック インダストリーズ(エボニック)はドイツ・エッセンに本社を構え、“Leading beyond chemistry(化学のその先へ)”というスローガンとともに革新的で収益性の高い持続可能なソリューションを世界100ヵ国以上で展開している。
エッセンの文化拠点であるフォルクヴァング美術館は、本展覧会の展示品のコレクターであるカール・エルンスト・オストハウスがドイツ・ハーゲンに1902年に設立したフォルクヴァング美術館とエッセン市立美術館が1922年に統合された経緯があるが、エボニックの前身企業の一つであるTh. Goldschmidtの創業家がそのエッセン市立美術館の設立に際し大きな貢献をしている。その設立当初からの深い関わりもあり、日本でのこの貴重な機会をサポートするため、日本法人であるエボニック ジャパンがこの大型企画展の協賛を決定したもの。
「エボニックのミッションは、化学という枠を超えて、暮らしをより良くすること。素晴らしい作品を通じて日本とドイツという国を超えた文化交流、そして、皆さまの暮らしを豊かにするお手伝いができることをうれしく思う」とエボニック ジャパン社長のフロリアン・キルシュナー氏はコメントしている。
本企画展の概要は以下のとおり。
・会 期:2022年6月4日(土)~9月11日(日)
・会 場:国立西洋美術館(東京・上野)
・開館時間:午前9時30分~午後5時30分(金・土曜日は午後8時まで)
・休館日:月曜日、7月19日(火)
※ただし、7月18日(月・祝)、8月15日(月)は開館
・料金:一般2000円、大学生1200円、高校生800円※事前予約制
・展覧会公式サイト(https://nature2022.jp)
エボニック、エコヴァディス社サステナビリティ調査で最高位のプラチナ評価を再度獲得
エボニック インダストリーズは、サステナビリティ・パフォーマンスについて、格付け機関エコヴァディス社(EcoVadis)から、化学業界およびその他すべてのセクターにおいて、今回の調査対象企業の中で上位1%(2022年1月1日以降に発行されるスコアカードの基準で総合得点が75~100点)に入る高い評価を受け、最高位のプラチナ評価を獲得した。同社のプラチナ評価獲得は、2021年に続いて2回目となる。
エボニック サステナビリティ担当執行役員のトーマス・ヴェッセル氏は「エコヴァディス から再びプラチナ評価をいただけたということは、当社のサステナビリティ戦略が認められたということを意味する。我々はステークホルダーとの密接な対話を通じて、バリューチェーン全体におけるサステナビリティを推進している。自社の生産とビジネスプロセスだけでなく、サプライチェーン、とりわけ顧客にとっての製品のメリットや用途にも常に注意を払っている」とコメントしている。
エコヴァディスのサステナビリティ評価では、環境、労働と人権、倫理、持続可能な資材調達の各分野における企業のサステナビリティ・パフォーマンスが評価の対象となるほか、2500以上の公開情報をもとに評価が行われる。
エボニックは、化学業界のイニシアチブ「Together for Sustainability(TfS:サステナビリティのための協力)」の創設メンバーで、本イニシアチブのパートナーであるエコヴァディスが実施する評価を毎年受けている。TfSでは、サプライヤーに対し統一性のある監査と評価を実施し、さらにトレーニングを行うことで、グローバルサプライチェーンの透明性と持続可能性を高めることを目的として活動している。