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日本精工、直動転がり案内の状態監視・診断アプリケーションを開発
日本精工(NSK)は、各種生産設備を中心に、幅広く使用されている直動転がり案内「リニアガイド」向けに状態監視・診断アプリケーション「ACOUS NAVI for Linear Guides」を開発した。2021年4月に市場導入した軸受およびボールねじ向けの状態監視・診断アプリケーションに加えて、リニアガイドの状態監視・診断アプリケーションを本年6月30日から販売開始した。
近年、機械装置や製造ラインの状態を監視し、異常を早期に発見しトラブルを未然に防ぐ予知保全の実現に期待が高まっている。半導体・液晶製造装置、自動車製造設備、搬送用ロボット、工作機械などの各種生産設備を中心に幅広い用途で使用されているリニアガイドは、製造装置の機能・性能を支える重要部品で、この稼動状態を監視し異常や故障の原因となる予兆を初期段階で検出する技術が求められている。
稼働時間の経過とともに機械要素部品の損傷・劣化の度合いが次第に進行し、機械設備の故障・異常が発生する。このため機械設備の予知保全には、機械要素部品の損傷や劣化を早期に捉えることが有効となる。
NSKでは長年の研究開発により、軸受、ボールねじ、リニアガイドの損傷や劣化のメカニズムを基に、その予兆を捉える独自の振動診断技術を確立しており、損傷や劣化を捉え、予知保全に貢献している。
機械設備の損傷・劣化の進行イメージ
NSKの状態監視・診断技術「ACOUS NAVI(アコースナビ)」は機械要素部品の稼働状態を監視し損傷や劣化の予兆を捉えて診断するソフトウェアで、パソコンや専用のハードウェアに組込まれるアプリケーションとしてユーザーに提供している。今回、軸受、ボールねじ、リニアガイドの状態監視・診断を行う三つのラインアップが完成したもの。
開発された「ACOUS NAVI for Linear Guides」は、リニアガイドのスライダ近傍に取り付けた振動センサーの信号から、リニアガイドのフレーキングを検知・診断するアプリケーション。リニアガイドの異物侵入などによるフレーキングの発生を独自の振動データ処理技術によって検知・診断する。