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FPS、第17回岩木賞の業績募集を開始、締め切りは9月30日、表彰費用の賛助も募集

1年 6ヶ月 ago
FPS、第17回岩木賞の業績募集を開始、締め切りは9月30日、表彰費用の賛助も募集

 未来生産システム学協会(FPS)は、「第17回岩木トライボコーティングネットワークアワード(岩木賞)」の業績募集を開始した。締め切りは本年9月30日。

 岩木賞はトライボコーティング技術研究会が提唱し、NPO法人である精密科学技術ネットワーク(PEN)が2008年度から創設し表彰していたが、2011年度からは一般社団法人であるFPSが継承し表彰している。

 岩木賞は、表面改質、トライボコーティング分野で多大な業績を上げた故 岩木正哉博士(理化学研究所 元主任研究員、トライボコーティング技術研究会 前会長)の偉業を讃えて、当該技術分野と関連分野での著しい業績を顕彰するもの。募集対象は表面加工、表面改質、表面分析、トライボロジー、コーティングに関わる研究・開発・技術・支援・交流・事業化などで著しい成果、業績(製品、サービス、学会発表や特許申請/登録されたものを含む)を上げた個人、法人、団体で、表彰対象は受賞業績が公表できること、FPSに参加できること、と定めている。

 本年度は大賞、優秀賞、特別賞、奨励賞を中心に募集を行うが、国際賞、事業賞、功績賞の申請も受け付ける。国際賞以外は、原則として日本国内に居住地、研究室や本社、本部、主力工場などの活動拠点を有する個人、法人、もしくは団体が対象。国際賞は、海外に居住地などの主たる活動拠点を有する個人、法人、団体が対象となる。

 各賞の審査基準は以下のとおり。

【大賞】
・開発技術が世界的に高い水準にあり、新規独創性に優れたもの。
・開発技術が実用化されており、経済的・社会的貢献が認められるもの。

【優秀賞】
・開発技術が日本国内において高い水準にあり、新規独創性に優れたもの。
・開発技術が実用化されており、社会的貢献が認められるもの。

【特別賞】
・開発技術が当該業界において高い水準にあり、新規/独創性に優れたもの。
・開発技術が実用化されているか、実用化の途上にあり、社会的貢献が認められるもの。

【奨励賞】
・開発技術が当該業界において優れており、新規/独創性に優れたもの。
・開発技術が実用化の途上にあり、実用化の努力が認められるもの。

【事業賞】
・事業化技術または事業/ビジネスモデル、サービスなどが当該業界で影響力を有し、当該業界の知名度を上げる、インフラの構築を行う、社会生活に恩恵をもたらすなどの効果を通して、活性化、発展に貢献をなし、波及効果を生むなどの活動の成果、努力が認められるもの。

【国際賞】
・開発技術または事業化技術または事業/ビジネスモデル、サービスなどが当該業界で影響力を有し、当該業界の我が国との関係において協力、連携、協調関係を育み、または当該業界の知名度を上げ、活性化、発展に貢献をなし、波及効果を生むなどの活動の成果、努力が認められるもの。

【功績賞】
・大賞、優秀賞、特別賞、奨励賞の評価尺度と、事業賞、国際賞の評価尺度のいずれの面でも極めて顕著な業績が認められるもの。

 岩木賞受賞業績については、2025年2月に開催予定のシンポジウム「トライボコーティングの現状と将来」で、表彰および受賞業績の記念講演がなされる。岩木賞に関する問い合わせ、申請様式の請求は、FPS表彰顕彰部門岩木賞表彰事業部内 事務局まで(E-mail:award@e-shg.net)。 

 トライボコーティング技術研究会ではまた、岩木賞表彰費用の賛助を呼びかけている。問い合わせ・申し込みは、岩木賞表彰事務局まで(award@tribocoati.st)。

 なお、岩木賞のこれまでの受賞業績は以下のとおり。

 

kat 2024年5月22日 (水曜日)
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NTN、同軸e-Axle向け大径深溝玉軸受を開発

1年 6ヶ月 ago
NTN、同軸e-Axle向け大径深溝玉軸受を開発kat 2024年05日22日(水) in in

 NTNは、電気自動車(EV)などの駆動源として使用される同軸e-Axle向けに、大径サイズで標準品比2倍以上となるdmn値(軸受ピッチ円径(mm)×回転速度(min-1))150万の高速回転性能と標準品比50%以上の低トルク化を実現するとともに、耐電食性も兼ね備えた大径深溝玉軸受を開発した。dmn値150 万の高速回転性能と低トルク性により、同軸e-Axleの一層の小型・軽量化、高効率化と、EVの航続距離の延長に貢献する。

 同社ではEV用同軸e-Axle のモータ向けに本軸受の提案を進め、2027年度に20億円/年の販売を目指す。

同軸e-Axle向け大径深溝玉軸受

 

同軸e-Axleにおける大径深溝玉軸受の適用部位

 

 近年、EVの航続距離の延長を目的に、小型・軽量な駆動源として同軸e-Axleが注目を集めている。同軸e-Axleはモータと遊星歯車減速機から構成され、減速機の出力軸がモータ軸の内径を貫通する構造のため、使用されるモータ支持用軸受は平行軸e-Axleに使用されるものと比べて、軸受内径が50~90mmの大径サイズとなる。

 EVのさらなる航続距離の延長に向け、同軸e-Axleはより一層の小型・軽量化と高効率化が進むことが予想されるが、その実現のため同軸e-Axle用の大径サイズの軸受にはモータの高出力化への対応や低トルク化、電食(モータからの漏洩電流でスパークが発生し、軌道面が溶融しはく離などの損傷につながる現象)への対応が求められる。

 こうした課題を解決すべく開発した同軸e-Axle向け大径深溝玉軸受の特長は、以下のとおり。

・高速回転性能:使用する転動体(ボール)の個数および保持器のポケット数を削減することで、高速回転時に保持器にかかる遠心力を低減することに成功。また、保持器について、形状を工夫したほか必要な強度に合わせた最適な材質を採用することで、高速回転時の遠心力による保持器の変形を最小化。これらにより、軸受内径50~90mmの大径サイズの軸受において標準品比2倍以上となるdmn値150万を実現した

・低トルク性:使用するボール個数を削減することで、標準品比で50%以上の低トルク化を実現

・耐電食性:絶縁体であるセラミック製のボールを使用することで、電食の発生を防止

同軸e-Axle向け大径深溝玉軸受の構造

 

標準品との比較

 

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