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沖電気工業、設備の予兆検知などにAIエッジコンピューティングを展開
沖電気工業では、AIエッジコンピューティング事業戦略の中核となるAIエッジコンピューター「AE2100」の製造現場での提案・展開を進めている。
エッジコンピューター「AE2100」
AIエッジコンピューティングは、AI処理を「エッジ領域」で汎用的に実行させ、クラウド上のAIとの連携により実現するもので、製造現場の設備に設置したセンサーから、振動・音などのデータを収集してAIで分析することで設備の異常・予兆検知を可能にし、設備の生産性向上、維持管理の効率化を支援する。
AIエッジコンピューティングのイメージ
AE2100は、ディープラーニングの推論環境を提供するインテル社のOpenVINO™ ツールキットとAIアクセラレーターである「インテル® Movidius™ Myriad™ X VPU」を搭載する、国内初のコンピューターアーキテクチャーを有しているほか、各種センサーを収容する豊富なインターフェースや多様な通信方式に対応する。920MHzマルチホップ帯無線「SmartHop」にも対応、高信頼性のセンサーネットワークを構築できる。
製造現場での品質検査などでは、リアルタイム性やシステムの信頼性が求められることから、ディープラーニングに代表されるAI処理をエッジで高速に処理し、その結果をフィードバックすることが必要となる。AE2100はフィールド(エッジ領域)で汎用的にAI処理を実行でき、ユーザーの多種多様なユースケースに最適な「リアルタイム-インテリジェンス」をより早く・より正確に実現するもの。
製造設備の異常・予兆検知への適用では、波形解析ソフトウェア「ForeWave for AE2100」を用いることで、故障初期に設備・ベアリングなどの部品が発生しやすい振動や音響(可聴域に近い高周波振動)といった波形データを、汎用性の高い独自のAI解析技術を用いてエッジ領域でリアルタイム解析し、異常兆候をいち早く検知できる。
データ収集からそのAI解析と結果の見える化までをオールインワンでAIエッジコンピューターAE2100に搭載することで、効率的な状態基準保全の仕組み作りを実現するほか、設備の加工条件・運用条件などの用途に応じて選べる「汎用モデルモード」と「個別最適モード」により、より精度の高い検知を実現する。
製造設備の異常・予兆検知への適用
ジェイテクト、 2021年1月に本社を愛知県刈谷市に移転
ジェイテクトは、2021年1月に名古屋本社を現在の愛知県名古屋市から愛知県刈谷市へ移転し、名称を「本社」とすることを決定した。刈谷市には、トヨタグループ主要企業の本社が多数存在しており、同社では今回の移転でトヨタグループ各社との連携を一層強めていく考えだ。
また、本社機能と製造現場が近づくことで、これまで以上に“モノづくり”を意識した現場目線の本社機能を実現させ、諸課題に対して本社と現場が一体となって様々な施策を推進していく。
同社では、本社移転後もリモートワークなどIT技術の活用による働き方改革を継続していく計画だ。
<移転先の概要>
〒448-8652
愛知県刈谷市朝日町1-1