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NTN、iPS心筋細胞を効率的に精度よく配置するバイオプリンティング技術を開発

3ヶ月 1週 ago
NTN、iPS心筋細胞を効率的に精度よく配置するバイオプリンティング技術を開発kat 2025年12日29日(月) in

 NTNは、創薬分野における新たなバイオプリンティング方式として独自開発した「微細塗布装置」を用いて、iPS細胞由来心筋細胞(iPS心筋細胞)を実験用プレート上に効率的に精度よく配置(播種)する技術を開発した。従来の人手作業による配置を自動化することで、創薬実験の効率化や信頼性の向上、細胞の使用量削減に貢献する。

 微細塗布装置は、針の先端に付着させた数pL(ピコリットル:1兆分の1L)の液剤を1回あたり0.1秒と高速かつ±15μm(マイクロメートル:1000分の1mm)以下の精度で定位置に適量塗布する装置。自動車部品や半導体などの分野で多数の採用実績がある。同社では、その高速かつ定位置・適量の塗布技術を生かし、本商品のライフサイエンス分野への応用を進めている。特長は以下のとおり。

・定位置塗布:数pLの極少量の液剤を±15μm以下の繰り返し位置決め精度で目標位置に塗布

・高粘性対応:100Pa・sまでの高粘度な液剤の塗布が可能

・高速:1回あたり0.1秒の高速塗布

微細塗布装置の基本構成

 

 同社では今回、創薬実験において、iPS心筋細胞の働き(拍動)を検出するため、微細塗布装置を用いて細胞を実験用プレートに精度よく配置することに成功した。これは、大阪大学大学院 工学研究科 NTN次世代協働研究所による成果を含む。

 細胞を用いた機能評価試験や薬効評価は、作業者の違いなどにより、同じ実験を同じ条件で行っても再現性を確保することが難しいとされている。本技術においては、細胞濃度や塗布針の位置・形状・表面粗さなど実験結果に影響するパラメーターやアルゴリズムを独自に特定・制御することで、定位置・適量配置を実現した。これにより、実験結果の信頼性・再現性の向上に貢献する。

 微細塗布装置を適用した創薬実験例としては、以下などが挙げられる。

・多電極アレイ上へのiPS 心筋細胞の精密配置による細胞外電位の検出実験
 直径3~6mm×深さ10~13mmの多数の凹み(マルチウェル)の底に電極を設けたプレート(多電極アレイ)上の電極上に適量のiPS心筋細胞を配置し、心臓の拍動など細胞の電気的な活動を測定する創薬実験において、電極上にiPS心筋細胞の必要量のみを定位置に配置し、より正確な細胞の拍動の測定が可能となった。

・マルチウェルプレート上へのiPS心筋細胞の配置による薬剤評価実験
 直径3~6mm×深さ10~13mmの多数の凹みを設けたプレート(マルチウェルプレート)を用いて、一度に大量の薬剤評価を行う手法(ハイスループット評価系)において、一定量のiPS心筋細胞を各凹みに高密度かつ高速に配置することで小さな心筋組織の構築が可能となった。正確で再現性の高い薬剤反応の測定ができるだけでなく、細胞への負荷を抑える配置方法により高い細胞生存率を確保する。

 微細塗布装置を創薬実験に用いるメリットは以下のとおり。

・定位置・適量配置:細胞をセンサー上など狙った場所に適量を正確に配置し、細胞の働きを正確に検出し、正確な実験結果の取得が可能

・効率化と再現性:細胞配置の自動化により、人手作業によるバラつきがなく効率的かつ再現性の高い実験が可能

・細胞の節約:必要な量だけを正確に配置することで、高価な細胞を無駄にすることなく使用量を削減

 NTNは創薬市場に向けて微細塗布装置の提案を進めるとともに、病気などで機能を失った組織や臓器を再生させる再生医療における本商品の適用を進め、ライフサイエンス分野の事業化を加速させていく。

 NTNは、持続的成長に向けてライフサイエンスを含む六つの研究分野を新たなターゲットとし、外部研究機関と連携しながら、事業化に向けた取り組みを推進している。2024年4月には「未来創造開発本部」を設立し、新領域におけるマーケティングから開発・研究、生産を同一部門で運営することにより、市場・顧客ニーズに合致した新商品・サービスの創出に取り組んでいる。

 今後も各研究分野の開発活動を加速し、さまざまな社会課題の解決を進めることで、持続可能な「なめらかな社会」の実現を目指していく。

kat

NTN、軸受診断エッジアプリケーションの販売を開始

3ヶ月 1週 ago
NTN、軸受診断エッジアプリケーションの販売を開始kat 2025年12日29日(月) in

 NTNは、ベアリング(軸受)の状態を簡単に診断可能な軸受診断エッジ
アプリケーション「Bearing Inspector」の販売を本年11 月より開始した。

 Bearing Inspectorは、軸受近傍に設置した振動センサーからデータを収集し、簡単かつ迅速に軸受の状態を診断できるソフトウェア。軸受仕様や設備の運転情報などの詳細な設定は不要で、同社以外の軸受の診断も可能となっている。生産現場において、設備データをリアルタイムで収集・分析することで、不具合や故障を早期に検知し、お客さまの計画的かつ適切なメンテナンスを実現する。

 同社は2024 年1 月から、Edgecross コンソーシアム(ECC)が提供する産業用IoTプラットフォーム「Edgecross」に対応した「Bearing Inspector for Edgecross」を販売してきたが、ECCの活動終了に伴い同商品の販売を2025年10月末をもって終了した。

 同社ではこれに代わり、一部機能を追加し、プラットフォームを限定せずに、より幅広いシステム環境下で使用できる軸受診断エッジアプリケーションBearing Inspectorの販売を開始したもの。

 近年、省人化や生産性向上を背景に、生産設備の計画的な保全や補修部品の早期確保など故障リスクを低減する取り組みが進められている。加えて、労働人口が減少する中、熟練者への依存を減らし、これらの保全活動を効率的に実施するため、デジタル技術の導入が求められている。

 こうしたニーズを受けNTNでは、、商品の選定から納入、使用、監視、分析、交換、保守管理に至るまで、軸受の運用全体を支援する軸受ライフサイクルマネジメントに注力し、軸受の異常を検知する商品・関連サービスの拡充に取り組んでいる。

 Bearing Inspectorは、製造現場でリアルタイムにデータの収集・分析からフィードバックまでを行う情報処理の手法であるエッジコンピューティングに対応しており、特定の設備の軸受を常時監視して予期せぬ故障を防ぐとともに、点検作業の負担を減らしたいというユーザーに最適な商品となっている。同社独自の診断技術による「誰でもプロの診断」、かつリアルタイム監視により、「止まらない現場」を実現する。特徴は以下のとおり。

・軸受のリアルタイム診断:軸受の診断結果を3~5秒ごとに更新。わずかな時間に現れる変化も捉えることができる

・軸受情報の設定が不要:診断対象の軸受情報や運転状況の設定が不要で、NTN以外の軸受の診断も可能。振動センサーの故障や設置不良・脱落などにより診断が不能となるリスクを防ぐため、振動センサー異常を検知する機能を搭載(改良点)。

・シンプルな出力:軸受の診断結果を、正常な状態から警告までの4段階で出力。最大16カ所で収集したデータを同時に診断して、画面表示できる。監視画面(UI)を見直し、操作性と視認性を向上(改良点)。

・インターネット接続が不要:導入、運用にあたりインターネット接続は不要で、データを外部に出したくない場合や、ネットワーク環境が整っていない場合でも利用できる。

 NTNでは、Bearing Inspectorをユーザーがより簡単に早く導入できるよう、以下の初期設定サービスも提供する。

・ユーザーの設備構成や測定環境(センサー、ロガー、PC など)に合わせたアプリ設定をNTNが代行、導入負担の軽減とスムーズな運用開始を支援

・Web打ち合わせによる設定提案

・設定代行作業(アプリのチャンネル、フォルダ、処理プロセスなど)

・設定ファイルと設定内容に関するレポートの提出

・設定ファイル提供後3カ月間のサポート(設定関連の質問・トラブル対応)

 NTNの以下の正規販売代理店から購入できる。

販売代理店:https://www.ntn.co.jp/japan/corporate/distributor/index.html

 

Bearing Inspector構成例

 

Bearing Inspectorによる診断プロセス

 

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NTN、インド市場への戦略的投資により等速ジョイント事業を強化

3ヶ月 1週 ago
NTN、インド市場への戦略的投資により等速ジョイント事業を強化kat 2025年12日29日(月) in in

 NTNは、インド市場における事業成長の加速とグローバル競争力の強化を目的として、連結子会社NTN NEI Manufacturing India(NNMI)のバワール工場において、等速ジョイント(CVJ)内部部品の現地調達化およびR&D体制の構築に向けて戦略的な投資を実施している。

 インド市場は、自動車をはじめ、鉄鋼やエネルギー、建設機械など産業機械各分野においても著しい成長を遂げており、世界有数の経済成長国として、当社にとって極めて有望かつ戦略的な重点市場となっている。特に自動車分野では、乗用車販売台数の増加に加え、EV化や高効率化の進展によりCVJをはじめとする自動車部品についても高度な技術要求が高まっており、現地における開発・供給体制の強化が急務となっている。

 NTNは2005年にインドにおける事業を開始し、自動車向けCVJやアクスルベアリング(軸受)、産業機械向けベアリングをインド市場向けに供給している。CVJについては、NNMIのバワールおよびチェンナイの2工場で生産を行い、主に日系自動車メーカー向けに供給することで市場シェアを着実に拡大してきた。

 今回の投資では以下の施策を実施している。

・CVJ 商品の現地内製化推進:NNMIのバワール工場にCVJ内部部品の加工設備を新設。現地調達率を60%から85%へと向上させ、納期の短縮とコスト競争力の強化を図る

・R&D体制の構築と技術対応力の向上:インド国内に設計・試験設備を導入するとともに人員を拡充し、CAE解析や耐久試験などの技術対応を現地で完結できるR&D体制を構築。本年4月から現地による技術対応を開始しており、来年には試作から評価試験までを現地で対応できる体制を整備する。迅速な対応と技術提案力、顧客サポート力の向上を図る

・EV 対応商品の開発強化:静粛性・高効率・軽量化など、EV特有のニーズに対応する高機能CVJ商品の開発を進め、インド市場への展開を加速

 NTNでは、インドにおいて、自動車分野に加え、鉄道車両、風力発電、工作機械などの産業機械向けにも軸受を供給しており、これらの分野でも需要が拡大している。特に鉄道分野においては、電食対策として絶縁軸受のニーズが高まっており、NTNの「メガオームシリーズ」は高品質な絶縁性能を持つ商品として注目されている。また、これらの技術はEV用モーターなどへの応用も可能で、今後の市場拡大が期待される。

 NTNは今後も、コスト・納期・技術サービスの充実を通じて競争力を強化するとともに、高効率化や軽量化などの技術ニーズに対応した高付加価値商品の開発・供給を推進し、インド事業のさらなる拡大と、持続可能なモビリティ社会および各種産業機械市場の発展への貢献を目指していく。

NTN NEI Manufacturing India(バワール工場)

 

エンジンやモーターの動力をタイヤに伝える
等速ジョイント(CVJ)


 

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NTN、手首関節モジュールとソフトウェア・AIを連携した外観検査ソリューションを提案

3ヶ月 1週 ago
NTN、手首関節モジュールとソフトウェア・AIを連携した外観検査ソリューションを提案kat 2025年12日29日(月) in

 NTNは、手首関節モジュール「i-WRIST」のさらなる用途拡大を目指し、画像処理システムメーカーやロボットシステムインテグレーターと連携した協業体制を構築する。

 同社のハードウェアによる制御技術に加え、ソフトウェアやAIを活用し、製造業の外観検査におけるユーザーの多様なニーズに対し最適なソリューションを提案することで、生産現場の自動化や工数削減、品質の向上に貢献していく。

 同社が開発したi-WRISTは、独自のリンク機構による、人の手首のような滑らかな動きと、高速・高精度な角度制御を実現したロボット・モジュール商品。先端にカメラやディスペンサーなどのエンドエフェクターを搭載し、外観検査やグリース塗布などさまざまな工程の自動化を実現する。

 製造現場においては労働人口の減少や省人化を背景に各工程の自動化が進んでいるが、自動車のEV化・電動化に伴い、複雑な形状を持つ大型ダイカスト品の生産が増加する中、特に外観検査の工程においては、検査ポイントが多いワークに柔軟に対応できる外観検査の自動化ニーズが高まっている。

 今回構築する協業体制では、人の目に代わりワーク欠陥を抽出する画像処理技術に、i-WRISTの高速かつ高精度なモーション制御による柔軟な撮像姿勢を生かし、画像処理に適した撮像条件に対応する設備を組み合わせることで、優れた外観検査ソリューションの提供が可能となる。

 NTNは、協業企業それぞれの専門性を生かしたシステム提供の枠組みを整備することで、ユーザーの設備に関する要望やワーク情報、検査条件、導入時期や予算などの情報をもとに、システム提案から設備構成の検討、画像処理の検証、シミュレーション、サンプルテスト、AI判定など設計から検証までを一貫して連携対応し、i-WRISTを活用した最適なソリューションを提案していく。

手首関節モジュール「i-WRIST」を活用した外観検査装置

 

連携により最適なソリューションを提案

 

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