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ジェイテクト、LEXUS RZにステア・バイ・ワイヤシステムとバックアップ電源が採用

2週 1日 ago
ジェイテクト、LEXUS RZにステア・バイ・ワイヤシステムとバックアップ電源が採用kat 2025年10日06日(月) in in

 ジェイテクトが開発・量産を進める次世代のステアリングシステムの一つであるリンクレスのステア・バイ・ワイヤシステムと、そのバックアップ電源装置に搭載される高耐熱リチウムイオンキャパシタ「Libuddy🄬)が、2025年3月12日にトヨタ自動車からリリースされたLEXUS初となるBEV専用モデル 「RZ」 に搭載された。リンクレスステアバイワイヤシステムの搭載はLEXUSでは初採用となる。

ステア・バイ・ワイヤシステムとバックアップ電源のイメージ図

 

 ジェイテクトは、1988年に電動パワーステアリング(EPS)の量産を世界で初めて開始。EPSにおいて安全・環境に配慮した性能向上に加え、快適性向上による将来のモビリティ社会を見据えて、操舵ユニットと転舵ユニットの機械的な接続構造のないリンクレスのステア・バイ・ワイヤシステムの開発を進めてきた。開発したステア・バイ・ワイヤシステムは、安全第一で構成されたシステムの冗長化、新しい制御技術を実装し、車両への搭載可能なシステムとなっている。

 そして、電動化技術で操作系を拡げ、ワインディングでの直感的な操作フィーリングや低速域での取り回し性において、LEXUSが大切にしている「人とクルマとの対話」をより加速させ、従来のコックピットに大きな変革をもたらすと認められ、今回、搭載されたもの。ステア・バイ・ワイヤシステムは機械的な接続構造がないため、搭載性がよく、その他機器のレイアウトの自由度が高まる。また、車両衝突の際でも、その構造によりハンドルからの突き上げがなく、運転手の安全確保にも寄与している。

 Libuddy🄬は、ジェイテクトのEPSシステムの補助電源用高耐熱リチウムイオンキャパシタとして開発されたが、現在では、さまざまな設備・装置のエネルギーマネジメントなど、自動車以外の用途でも提案が進められている。

 Libuddy🄬をバックアップ電源にすることで、万が一、車両電源トラブルが発生した際、路肩に寄せるなど安全な位置まで車両を操作できる電力を供給し、車両、運転手、同乗者、周囲の環境への安全性向上に寄与している。

 ジェイテクトでは、ジェイテクトグループがもつコアコンピタンスを掛け合わせて、モビリティの安全性や走行性の向上、環境性向上に貢献する製品・サービスの技術力をさらに高めていく。そして、次世代の自動車技術に貢献することができるソリューションプロバイダーとしてユーザーに新たな価値を提案していく。

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ジェイテクト、転舵・駆動統合ユニットを新開発

2週 1日 ago
ジェイテクト、転舵・駆動統合ユニットを新開発kat 2025年10日06日(月) in in

 ジェイテクトは、自動車部品・軸 受・工作機械事業で培ったコアコンピタンスを生かし、「転舵・駆動統合ユニット」を開発した。転舵・駆動統合ユニットは、人とモビリティが共存するウォーカブルシティで求められる「人にやさしい移動」、気軽に乗れる・誰でも乗れる・広々使える、を実現するソリューション。同社では今後、自動車メーカーや自治体、各機関への提案をし、実用化に向けての共創機会の模索を進めていく。

転舵・駆動統合ユニット(左)と車両搭載例(右)

 

 転舵・駆動統合ユニットは「走る」「曲がる」「止まる」「下げる」の機能を1ユニットに集約している。車両の隅に配置することで、フラットで広い空間、乗り降りしやすい低床フロアが提供できる。用途に応じて、ユニットの機能を取捨選択することや、フラットで広い空間を柔軟に利用することも考えられる。

4輪配置イメージ(左)と1輪配置イメージ(右)

 

 これらの特徴を生かして、ウォーカブルシティでの利用にとどまらず、移動式モビリティハブ、介護・医療分野での活用など、さまざまなニーズに貢献できるソリューションの提供が可能となる。ユニットを後付け・付け替えすることにより、移動店舗や倉庫の移動などでの活用も考えられる。

活用イメージ

 

 ジェイテクトは、モビリティ社会の未来を創るソリューションプロバイダーとして、転舵・駆動統合ユニットの実用化をすすめ、様々な企業や自治体との共創を通じて、モビリティにとどまらず、さまざまな移動体験と生活の価値を高め、豊かな社会づくりに貢献していく、としている。

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ジェイテクト、FA用統合ツールを開発

2週 1日 ago
ジェイテクト、FA用統合ツールを開発kat 2025年10日06日(月) in

 ジェイテクトは、自動車部品・軸受・工作機械事業で培ったコアコンピタンスを生かし、設備制御設計を高効率化するソリューションとして、FA制御機器用設計ツール「TOYOPUC-Manager」を開発した。

 TOYOPUC-Managerとは、工作機械や設備において、設備を制御するPLC・安全PLC・操作画面・モーションコントローラを別々に設計していたものを、シームレスに設計できる設計・保守用ツール。

 自動車をはじめとしたモビリティ産業は、多種多様な視点で機能価値の向上が求められている。今回開発したTOYOPUC-Managerは、設備設計エンジニアの設計効率を向上し、競争力のある設備を設計するために設備の頭脳である、PLC・安全PLC・操作画面・モーションコントローラの設計効率を向上させ、シームレスな設計を実現する。

 製品の概要は以下のとおり。

・設計ツールの一体化:PLC、安全PLC、操作画面、モーションコントローラの設計ツールの一体化による設備単位での各制御機器データの管理や各制御機器データをイーサネット接続で一括取得する。これにより一括読み込み機能、設計ツール間でのレジスタコメントの共有化を行うリンク間コメント設定等機能により設計ツール間のデータの共有化、データの一括操作を実現する

 

・シミュレーション機能の搭載:パソコン一つでTOYOPUCの安全PLC含めて設備全体のシミュレーションを実現できる。従来の実機とそれに対応する設計ツールを用意してのデバッグ作業からシミュレーションによるデバッグ作業に切り替えることで、実機を用意する手間等の削減や各制御機器を連携したシミュレーションにより設計工数の短縮化を実現。それにより、ユーザーの設備完成度向上や教育訓練のインフラコスト低減に貢献する

 

 同社では、「TOYOPUC-Managerは、ジェイテクトが提案するモノづくり設備のソリューションの一つ。これまで培ってきた技術をつなぎ、新たな製品サービスを生み出し世界中のモノづくり現場に貢献していく。ジェイテクトはモビリティ社会の未来を創るソリューションプロバイダーとして、多種多様な視点で機能価値の向上に貢献する製品を開発し、順次提案していく」と述べている。

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ジェイテクト、2025 年度 (第21 回) 精密工学会技術奨励賞を受賞

2週 1日 ago
ジェイテクト、2025 年度 (第21 回) 精密工学会技術奨励賞を受賞kat 2025年10日06日(月) in in

 ジェイテクトは、公益社団法人精密工学会より、業績題目「加工ノウハウモデリングの開発によるモノづくり現場の課題解決」により、「2025年度 (第21 回) 精密工学会技術奨励賞」を受賞した。受賞者は、同社工作機械システム事業本部 工作機械技術部 磯村 和秀氏とイノベーション本部 成形プロセス研究部の小島 大氏、豊田中央研究所の宮嵜伊弦氏。

左から、精密工学会 会長 山内 和人氏、
受賞者の磯村和秀氏と小島 大氏と宮嵜伊弦氏、
ジェイテクト 研究開発センター センター長(精密工学会 賛助会員の会 会長)小野﨑 徹氏

 

 精密工学会技術奨励賞は、精密工学分野において顕著な業績をあげた独創性・将来 性のある企業等の新進気鋭の研究者、技術者に対し、その努力と精進に報いるとともに、旺盛な研究意欲を高揚させることを目的として贈賞されるもの。

 日本のモノづくりは、少子高齢化による労働人口の減少とそれに伴う熟練者の減少、および知識伝承の課題に直面している。特に加工の分野では、熟練者の有する課題解決に対するノウハウが属人化しており、これを形式知として蓄積・活用する仕組みが求められている。

 今回の受賞は、これまでのアプローチでは活用が難しかった熟練者の知識とその思考過程を、「知識モデル」としてデジタル化し、可視化することで、モノづくり現場の知識伝承の効率化と生産性向上を実現したもの。

 ジェイテクトは、「技術をつなぎ、地球と働くすべての人を笑顔にする」というミッションに基づき、2030年までに目指す姿としてJTEKT Group 2030 Vision「モノづくりとモノづくり設備でモビリティ社会の未来を創るソリューションプロバイダー」を掲げており、このソリューションプロバイダーへの変革のために、既存製品の高付加価値化と新領域へのチャレンジの両軸での成長と変革を目指している。

 本開発は、熟練者の知識とその思考過程のデジタル化と、それを活用した加工支援で、ユーザーの困りごとに応え、日本のモノづくり技術を未来につなぐソリューションで、ジェイテクトでつながれてきたモノづくりのノウハウ、モノづくり設備に関するコンピタンスを生かして、豊田中央研究所との共創により実現した。

 本開発は、日本のモノづくりの課題への新たなアプローチとして、「知識モデル」と「知識モデル探索アルゴリズム」による加工現場における知識伝承と生産性向上の両立を目指したもの。加工に関する技術用語の因子とそれらの関係性を構造化し、知識の体系的な表現を可能にした。このモデルを活用し、熟練者の思考過程を可視化することで、知識伝承や現場での課題解決時の試行錯誤を大幅に短縮し、現象解明にも役立つ。

知識モデルイメージ

 

 本技術を用いた加工支援ツールを開発し、社内の教育や加工条件選定に活用した結果、新人教育では教育時間を約60%短縮、また条件選定では、中堅者比で75%、熟練者比で50%の時間短縮を実現した。

左:新人教育での活用のようす、右:本開発を用いた加工支援ツール


 さらに、知識モデル内の因子の関係性を自動決定する手法を開発し、開発当初の課題であった知識モデルの出力精度向上と構築の効率化も実現した。

 受賞者は「本開発は、製造業全体の課題である熟練者の知識伝承にアプローチするソリューション。本開発の活用で、ユーザーが加工技術をより深く理解できるようになり、知識伝承が効率的に行えるようになる。また、推奨される加工条件の提示や加工結果の予測が可能となることで、誰でも熟練者と同等の加工ができるようになる。今後も本技術の深化に努め、ソリューションプロバイダーとして持続可能なモノづくりの未来の実現に貢献していく」とコメントしている。

 同社は、「今後は、本開発を汎用円筒研削盤に活用し、研削加工のDXへの実現を目指している。また本開発は、知識を構造化し、活用可能な形で提供するという汎用性の高いものであるため、加工分野のみに留まらず広い分野において知識伝承や課題解決の支援に貢献できる。知識の蓄積と可視化を通じて、これまで暗黙知とされていた領域を形式知として整理し、未来のモノづくりに向けてさらなる発展への寄与を目指していく」としている。

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NTN、技術サポートを提供する車いす陸上競技選手が世界選手権に出場

2週 1日 ago
NTN、技術サポートを提供する車いす陸上競技選手が世界選手権に出場kat 2025年10日06日(月) in

 NTNが技術サポートを提供している車いす陸上競技の伊藤智也選手(バイエル薬品所属)と上与那原寛和選手(SMBC日興証券所属)が、9 月27 日~10 月5 日にインド・ニューデリーで開催される 「ニューデリー2025 世界パラ陸上競技選手権大会」に出場する。NTNは、競技用車いす専用の軸受およびチューニングなどの技術サポートの提供を通じて、国際大会における両選手のパフォーマンスを支えていく。

 同社は2021 年より両選手に「レーサー」と呼ばれる競技用車いすのホイール用軸受を提供している。軸受は競技用車いすの走行性能を高める重要な要素だが、選手の走行時の姿勢やレース戦略などによって荷重のかかり方が変化するほか、予測が難しい天候への対応、さらには選手自身の感覚など、さまざまな要素が影響する。そのため、軸受の技術検討において通常の機器と異なる点が多々あり、競技用車いすのホイール用軸受の開発は、同社にとっても大きな挑戦となった。

 両選手に提供している軸受は、これらのさまざまな要素を考慮しながら、度重なる調整を経て作られた特別仕様のもので、回転トルクを抑えるために転動体を通常の鉄製から重量が軽いセラミック製のボールに変更し、トルクと耐久性のバランスを考えて適切な粘度の潤滑油を選定した。加えて、実際に選手に試走してもらいながら、トライ&エラーの形で軸受内部のすきまを最適化し、ホイールを漕ぐ感覚が選手の感覚や好みに合う状態を実現している。これらの技術サポートを通じて、2021年からこれまでに開催された国際大会における両選手のパフォーマンスに貢献した。

 同社は自動車や各種産業機械など幅広い分野に軸受を開発・提供しており、各種機器の省エネルギー化を通じた環境負荷低減と乗り物の安心・安全・快適性の向上に貢献してきた。同社では、「これら軸受に関する豊富なノウハウを生かし、今大会においても両選手を最大限サポートしていく」とコメントしている。

競技用車いす向け軸受

 

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エボニック、新たな成長分野開拓に向けNext Markets Programを始動

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エボニック、新たな成長分野開拓に向けNext Markets Programを始動kat 2025年10日06日(月) in

 独エボニック インダストリーズ(エボニック)は、「Next Markets Program(ネクスト・マーケッツ・プログラム)」を始動し、さらなる成長を推進する。本プログラムは、エボニックの中核事業と密接に関連する新たな市場の開拓を目指していて、既存の技術や製品に関する組織全体の専門知識を結集することで、新興市場における地位を確立し、顧客へ包括的なソリューションを提供する。

 同社取締役兼カスタム・ソリューション(Custom Solutions)の責任者を務めるローレン・ケルセン氏は、「地政学的・社会的な変化が急速に進む中、市場環境が変化し、新たな顧客ニーズが生まれている。こうした変化を早期に捉え、適切なソリューションを提供したいと考えている。そのために立ち上げるのがNext Markets Programで、複雑なバリューチェーンから新たな切り口を見出し、成長機会を捉えることを目指す」と述べている。

 パトリック・グロックナー氏が本プログラムを主導し、以前、統括していたグローバル循環型経済プログラムは、新たな主導体制のもとで継続される。グロックナー氏は、「Next Markets Programは、幅広い市場と顧客セグメントにおいてプレゼンスを持つという、エボニックの中核的な強みを基盤としている。このネットワークを活用し、当社の製品と技術を専門家の部門横断的な連携と組み合わせることで、新たな顧客ニーズに対して迅速かつ革新的なソリューシを提供する」と語る。

 初期の重点分野としては、循環型パッケージ、プラスチックリサイクル、防衛・航空宇宙などを設定している。グロックナー氏は「これらの分野では変化が急速に進んでおり、革新的なソリューションが強く求められている」と説明する。

 パイロットプロジェクトは既に進行中で、ある部門横断的なチームは循環型経済の一分野として、ポリオレフィンをベースにした混合プラスチック廃棄物から熱分解により高付加価値化学物質を回収する技術を探求している。多くの企業がこうしたプロセスの収率と効率向上を目指しているが、熱分解油には不純物が含まれやすく、貯蔵安定性に欠けるという課題がある。エボニックの各事業部門で生まれたイノベーションは、これらの課題に対応しており、汚染物質の除去、貯蔵安定性の向上、流動性の確保などを実現している。こうしたソリューションをパッケージ化しパートナーシップを構築して新たなビジネス機会を創出することが、本プログラムの重要な使命となっている。

また、自動車製造に使用される塗装済みプラスチック部品はリサイクルが困難で、エボニックは、ドイツ連邦経済・気候保護省(BMWK)の資金提供を受けたBMWとのコンソーシアムプロジェクトにおいて、業界および学術界の主要パートナーと連携し、この課題をはじめとするさまざまな課題の解決に取り組んできた。同社の技術により、塗料をプラスチックから迅速かつ効果的に取り除くことが可能となり、ここから得られる再生プラスチックは高品質なため、自動車の新たなアドオン部品などの製造に使用できる。Next Markets Programの専門家チームは現在、このソリューションの商業化とさらなる用途の特定に取り組んでいる。

 防衛、航空宇宙、航空分野においても、Next Markets Programが対象とするシステムソリューションへの需要が高まっている。例えば、エボニックの高機能プラスチック、発泡体、特殊添加剤は、耐熱性や耐久性の向上、軽量化を実現する。本プログラムは、ロケットエンジンの推進剤の分野におけるエボニックの幅広い製品群にもフォーカスしている。

 本プログラムのチームは、本年10月8日から15日までドイツ・デュッセルドルフで開催される、プラスチック・ゴム産業の主要国際見本市「K 2025」に参加を予定している。

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THK、部品予兆検知AIソリューションがスピンドルへの対応を開始

2週 1日 ago
THK、部品予兆検知AIソリューションがスピンドルへの対応を開始kat 2025年10日06日(月) in in

 THKは、OEE(設備総合効率)最大化プラットフォーム「OMNIedge(オムニエッジ)」の「部品予兆検知AIソリューション」の診断対象を追加し、すでにサービスを展開しているLMガイド、ボールねじ、アクチュエータに続いて、製造現場で広く利用されているスピンドル(主軸)への対応を開始する。ラインナップ拡充でメンテナンス業務の効率化を加速していく。

 

 部品予兆検知AIソリューションは、設備に実装されているLMガイドやボールねじ、アクチュエータといった直動部品にセンサを後付けすることで、従来は五感で判断していた部品の状態を見える化し、部品の異常を捉えて担当者に通知するサービス。これまで、工作機械やプレス機、搬送機などの幅広い設備向けに導入され、保全業務の脱属人化やオーバーメンテナンスの回避、突発的な設備故障によるドカ停発生防止に寄与してきた。

 今回、部品予兆検知AIソリューションの診断対象として新たにスピンドル(主軸)が追加された。スピンドルはマシニングセンタや旋盤などの工作機械に広く採用されているが、他の部品と比べて高価で大型なため、在庫を持たないケースが多くある。また、一部の加工機で生産負荷が集中することも要因となり、スピンドルが突発的に故障すると生産ラインが長時間停止してしまうといった問題が発生していた。今回の追加により、スピンドルを診断して破損状態を見える化することで、予期せぬ停止のリスクを最小限に抑えられるようになる。

 THKではOMNIedgeについて、今後も既存ソリューションの機能強化を図り、ユーザーに最適なソリューションを提供することで、OEE最大化に貢献していく、としている。

 スピンドルを診断対象に加えた部品予兆検知AIソリューションの特長は以下のとおり。

・センサ後付け可能でスピンドルの状態を見える化:独自技術「THK SENSING SYSTEM」を搭載したセンサを、すでに稼働している機械のスピンドル本体に後付け可能。設備の年式・メーカーなど対応機種に縛られず、スピンドルの状態を数値化する

・デジタルとアナログの融合:AI診断サービス「ADV」を活用することで、AIが異常度スコアを自動算出するためのしきい値設定が不要。加えて、THKのデータサイエンティストがデータを分析してメンテナンスレポートを作成・提出するため、導入後も安心して運用できる

・ワンパッケージでの提供:センサやAIコントローラなどのハードウェアや通信環境、ソフトウェアまでワンパッケージで提供。ユーザーによる選定が不要ですぐに始められまる
 

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THK、複雑形状にフィットする次世代マルチ吸着ハンドの受注を開始

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THK、複雑形状にフィットする次世代マルチ吸着ハンドの受注を開始kat 2025年10日06日(月) in in

 THKは、複雑な形状をしたワークの吸着に適した、自動車部品業界向け「次世代マルチ吸着ハンドTNH08-V09」の受注を開始する。可搬質量の向上により、自動車部品業界向けに用途を拡大していく。

 

 次世代マルチ吸着ハンドは、変種変量生産の課題である段取り時間を削減するためのロボットハンド。モジュール化したハンド本体には、吸着パッドが付いた9本の中空シャフトを備えており、ワークの形状にフィットしながら吸着できる。

 ハンド1本あたりの可搬質量は7kgで、複数のハンドを用いることで自動車部品の中でも、バンパーやランプ類といったワークを持ち上げることが可能。また、センサを搭載することで、ワークの検知や吸着状態の監視を実現する。

 近年、次世代型の自動車の普及に伴い、自動車部品の生産工程における変種変量のニーズの高まりや、自動車部品自体のデザイン性の向上が進んでいる。しかし、複雑な形状をしたさまざまな部品を生産ラインへ流すためには、ロボットハンドの段取り替え時のサイクルタイムを短縮しなければならないといった課題があった。

 次世代マルチ吸着ハンドは、独自のクイッククランパーエレメント技術により、複雑な形状にフィットして安定したワーク搬送が可能なほか、さまざまな種類のワークをハンド交換なく吸着可能なため、サイクルタイムの短縮にも貢献する。

 THKでは、「これからも独自の新製品開発を通して、あらゆる分野の自動化、省力化需要に応え、生産性向上や工程改善のためのソリューションを提案していく」とコメントしている。

 次世代マルチ吸着ハンドの特長は以下のとおり。

・複雑な形状にフィット:独自の特許技術「クイッククランパーエレメント」により、安定した姿勢でワークを吸着。シャフトが固定されワークの姿勢を維持

クイッククランパーエレメント

 

・段取りレス:9本のシャフトがさまざまな形状にフィットすることでハンド交換が不要なため、段取りロスの削減に貢献

 

・装置構成のシンプル化:特許技術を生かすことで、コンパクトかつ軽量な構成を実現。モジュール化により、設計工数を削減
 

 

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THK、工具監視AIソリューションがファナックCNCとのリアルタイム連携を開始

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THK、工具監視AIソリューションがファナックCNCとのリアルタイム連携を開始kat 2025年10日06日(月) in

 THKは、OEE(設備総合効率)最大化プラットフォーム「OMNIedge(オムニエッジ)」として2022年11月に販売を開始した「工具監視AIソリューション」の機能を強化すべく、ファナックが提供するCNC(コンピュータ数値制御)装置との連携を本年9月より開始する。今回の連携により、従来と比べて本ソリューションの導入や運用の工数を低減しつつ、工具の欠損・チッピングの検知による不良品の連続排出防止と刃具交換の最適化を実現する。

 工具監視AIソリューションは、工作機械のサーボアンプのケーブルに後付けした電流センサや、CNC装置のデジタル入力信号などから加工中の波形データを取得して、日々の生産で学習した正常モデルを基に工具の異常を検知するソリューション。これまで、旋盤やマシニングセンタ、自動盤などの幅広い工作機械に対して、多様な加工条件下(タップやドリル加工、外径/内径旋削用インサートによる旋盤加工)で導入しており、工具の微細なチッピング検知による加工不良品の排出防止や工具交換タイミングの最適化に寄与してきた。

 工具監視AIソリューションは今回、さらなる進化として、ファナックが提供するCNC装置とのデータ連携を開始した。従来はCNC装置からデジタル信号を入力するためのラダープログラムの編集や加工中の品種と波形データの紐づけ作業などが必要となる場合もあったが、今回の連携により、加工プログラムや工具番号といった情報をCNC装置からリアルタイムに直接取得できるようになり、運用や立ち上げがスムーズになる。また、混合生産や変種変量生産のように加工中の品種が変わる工程においても、品種ごとの正常モデルを自動で切り替えるため、より精緻な異常検知を実現する。

 THKでは、OMNIedgeについて、今後も既存ソリューションの機能強化を図り、ユーザーにとって最適なソリューションを提供することで、OEE最大化に貢献していく、としている。

 ファナックCNCとのリアルタイム連携を開始した工具監視AIソリューションの特長は以下のとおり。

・工具の異常検知:モータに設置した電流センサやCNC装置の入力信号からサイクルデータを抽出し、学習したモデルで工具の欠損やチッピングをリアルタイムに検知。不良品の連続排出を防止

・工具の摩耗度モニタリング:工具がワークに接触している際のサイクル波形を抽出して摩耗度を算出。最適な工具寿命を分析することで交換頻度を削減して工具コストをカットできる

・ワンパッケージでの提供:電流センサやAIコントローラなどのハードウェアや通信環境、ソフトウェアまでワンパッケージで提供。ユーザーによる選定が不要ですぐに始められる
 

 

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日本溶接協会、11月6日、12月8日に表面処理技術セミナーの基礎編と応用編を開催

2週 1日 ago
日本溶接協会、11月6日、12月8日に表面処理技術セミナーの基礎編と応用編を開催

 日本溶接協会の表面改質技術研究委員会は11 月 6 日および12 月 8 日の両日、日本溶接協会 溶接会館 2階ホール(東京都千代田区神田佐久間町4-20)での対面開催とオンライン開催からなるハイブリッド方式により、「表面処理技術セミナー~ドライプロセスを中心に基礎から応用まで」を開催する。

 後援団体は、溶接学会、日本溶射学会、レーザ加工学会、軽金属溶接協会、日本機械学会、粉体粉末冶金協会、日本鉄鋼協会、日本金属学会、日本鋳造工学会、表面技術協会、日本熱処理技術協会、日本セラミックス協会、日本鍛造協会、日本塗装技術協会、日本防錆技術協会、日本材料学会、自動車技術会、日本AM協会、日本AM学会、摩擦接合技術協会、日本3Dプリンティング産業技術協会。

 内容は,本委員会の主テーマであるプラズマ表面処理及び厚膜創製技術である溶射・コールドスプレーをはじめ、物理蒸着法(PVD)、化学蒸着法(CVD)、各種熱処理法(表面焼入れ、浸炭・浸炭窒化、窒化・軟窒化等)等を加えた表面処理技術全般を体系的に学ぶ基礎編を11月6日に、それら技術の発展的な応用展開を学ぶ応用編を12月8日に実施する。基礎編では、表面処理の理解に必要な基礎知識や代表的手法の比較整理を行う。応用編では基礎編の復習から始まり、DLC膜を含む各種表面処理技術の応用展開に関する知識を幅広く習得できる。

 表面処理を活用するものづくり技術者、金属系材料加工技術者、表面処理装置開発技術者などに最適。

 申込期限は、基礎編が10月16日で、応用編が11月17日。場合)で、以下のURLあるいはQRコードから申し込みができる。参加費はいずれも消費税込みで、表面改質委員会所属企業が8000円/日で、協会会員が13000円/日、後援団体会員が15000円/日、一般が18000円/日。

https://www-it.jwes.or.jp/seminar/

 基礎編、応用編の内容は、それぞれ以下のとおり。

11月6日 第1回 基礎編

・9:30~09:35「開会挨拶」日本溶接協会 表面改質技術研究委員会 委員長/信州大学 教授 榊 和彦氏

・9:35~10:25「表面処理とは(概論)・表面処理を理解するための基礎知識」仁平技術士事務所 仁平宣弘氏

・10:25~11:15「物理蒸着法(PVD)、化学蒸着法(CVD)」仁平技術士事務所 仁平宣弘氏

・11:25~12:15 「熱処理(表面焼入れ、浸炭および浸炭窒化、窒化および軟窒化)」仁平技術士事務所 仁平宣弘氏

・13:15~14:05「プラズマによる表面処理(基礎編)」大阪大学 節原裕一氏

・14:10~15:00「溶射(基礎編)」豊橋技術科学大学 福本昌宏氏

・15:10~16:00「コールドスプレー(基礎と応用)」信州大学 榊 和彦氏

・16:05-16:55 「主たる表面処理法の比較とまとめ」仁平技術士事務所 仁平宣弘氏

・16:55~17:00「閉会挨拶」日本溶接協会 表面改質技術研究委員会 幹事長/東京都立産業技術研究センター 理事 三尾 淳氏

 

12月8日 第2回 応用編

・9:30~9:35「開会挨拶」日本溶接協会 表面改質技術研究委員会 委員長/信州大学 教授 榊 和彦氏

・9:35~10:25「概論(主たる表面処理法の比較とまとめ(基礎編の復習を兼ねて)」仁平技術士事務所 仁平宣弘氏

・10:25~11:15「PVD、CVDによる硬質膜の摩擦摩耗特性と密着性評価法」仁平技術士事務所 仁平宣弘氏

・11:25~12:15「DLC 膜 応用編、PVD による Cr 系膜 応用編」ナノコート・ティーエス 熊谷 泰氏

・13:15~14:05 「プラズマ窒化 応用編、高周波焼入れ 応用編」日本電子工業 大沼一平氏

・14:10-15:00 「プラズマによる表面処理(応用編)」大阪大学 節原裕一氏

・15:10~16:00 「ガス窒化・ガス浸炭 応用編(複合処理など)、プラズマCVDによるTi系膜 応用編」オリエンタルエンヂニアリング 木立 徹氏

・16:05~16:55「溶射(応用編)」エリコンジャパン 和田哲義氏

・16:55~17:00「閉会挨拶」日本溶接協会 表面改質技術研究委員会 幹事長/東京都立産業技術研究センター 理事 三尾 淳氏

kat 2025年10月6日 (月曜日)
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