6月に統合を予定している超硬工具協会( http://www.jctma.jp )と日本工具工業会( http://www.kouguko.com/ )は1月8日、東京・丸の内の銀行倶楽部で「平成27年新年賀詞交歓会」を合同で開催した。
超硬工具協会 増田理事長 冒頭、挨拶に立った超硬工具協会の増田照彦理事長(三菱マテリアル 常務執行役員)は「本年6月に日本工具工業会との統合を是非とも実現したいと願っている。ハイスと超硬など、刃先の材料で組織を分けてきたが、お客様の用途によってはどちらの材料も必要となる。二つの組織の会員各位が融合して学び・教え・情報を補完しあい、加えて日本ならではのこだわりをきめ細かく発揮してメイド・イン・ジャパンのものづくり力を国内外に発信し、大きなうねりをおこしたいと思っている」と述べた。
日本工具工業会 堀理事長 続いて日本工具工業会の堀 功理事長(不二越 常務取締役工具事業部長)が「両団体を統合すると仮定すると、年間の出荷額が4500億円と非常に大きな機械工具の工業会が誕生することになる。今回、統合を推進するにあたり、最も大きな目標は情報発信力の強化である。現在、ISOは欧州企業が中心に管理しているが、それに伍していける力をつけることができるのではないか。自分たちがやってきたことを後進に伝え、統合によって日本の産業界を支える我々業界の魅力を発揮できるような工業会になれればと感じている」と挨拶した。
来賓の挨拶は経済産業省 製造産業局 産業機械課長の佐脇 紀代志氏が行い、日本工具工業会 副理事長の石川則男氏(オーエスジー 代表取締役社長兼COO)の乾杯の発声により懇親会に移行した。
賀詞交歓会に先立ち行われた「平成26年度超硬工具協会賞表彰式」では、業界功労賞で大山 徹氏(マコトロイ工業 取締役会長)、鴻野 雄一郎氏(元アライドマテリアル 前取締役社長・会長)の2名が賞状を受け取った。このほか、技術功績賞10社17件、環境活動賞7社8件が表彰された。