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NSK、ハブユニット軸受内蔵型車輪速センシング用樹脂磁石エンコーダを開発

 日本精工(Tel.03-3779-7050、 http://www.jp.nsk.com )は、独自の樹脂材料および接着技術を開発、過酷な環境下で使用されるハブユニット軸受に適用可能なハブユニット軸受内蔵型車輪速センシング用プラスティック磁石エンコーダを開発、これにより従来製品比25%の高磁力化と優れた耐環境性を達成した。この高機能・高信頼性エンコーダ付ハブユニット軸受でハブユニット軸受のラインナップを充実させることで、NSKでは2013年にグローバル売上高1,200億円を目指す。

 ハブユニット軸受内蔵型車輪速センシング用磁気エンコーダでは従来、ゴム磁石タイプが主流だったが、同品では磁気エンコーダ材料に新開発の樹脂材料を適用することで、従来製品比25%の高磁力化を達成、磁気エンコーダの高磁力化に伴い、磁気エンコーダの高分解能化による車輪速センシング精度の向上を図り、車両統合制御やインテリジェント化などの更なる自動車の安全性向上へ貢献するほか、磁気エンコーダのコンパクト化による軸受のダウンサイジングを可能とし、軽量化に貢献、さらにエアギャップ拡大により車輪速センサーの取付精度を緩和することが可能となり、車両への部品組付け性向上に貢献する。

 一方、ハブユニット軸受用磁気エンコーダは、極寒から酷暑までの様々な温度条件下で、泥塩水などに曝される過酷な自動車の足回り環境下で使用される。同品は、このような過酷な環境下で使用される磁気エンコーダ材料に独自開発した樹脂材料と接着技術を適用することで優れた耐環境性を達成、これによりBRICsへの市場拡大などに伴う一層の使用環境の過酷化に対して、十分な信頼性を確保することが可能。

※ハブユニット軸受:タイヤホイールに取り付ける部品と車体へ取り付ける部品を一体化したユニット軸受

※エアギャップ:車輪速センサーと磁気エンコーダ間の距離