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マツダ、バイオエンプラの開発で科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞

 マツダ 装備開発部 主幹エンジニアの一原洋平氏が、業績名「環境性と商品性と経済性を両立できるバイオエンプラの開発」で「令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」の「科学技術賞(開発部門)」を受賞した。

 「科学技術賞(開発部門)」は、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者に与えられるもので、同社の受賞は、平成30年度の新世代クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」に続き、7回目となる。

バイオエンプラをフロントグリルに採用したMAZDA CX-30
バイオエンプラをフロントグリルに採用したMAZDA CX-30

 

 バイオエンジニアリングプラスチック(バイオエンプラ)は、植物由来原料を使用していることから石油資源使用量の削減やCO2排出量の削減、さらに塗装工程廃止によるVOC(揮発性有機化合物)の削減により、優れた環境性能に貢献できる材料。

 同社では、バイオエンプラの無塗装化技術を開発し、従来の塗装では実現できない高い質感(深みのある色合い、鏡面のような平滑感)を材料着色で実現するなど、高い意匠性を持つ自動車内外装部品としても使用できるように開発した。

 2015年に「マツダ ロードスター」の内装意匠部品に初めて採用して以来、「MAZDA CX-30」のフロントグリルのような大型外装部品など、現在国内で販売しているすべての乗用車の内装意匠部品や外装意匠部品に採用している。

バイオエンプラ技術のイメージ図(従来技術と開発技術の比較)