ジヤトコは、軽・小型FF車用副変速機付CVT「Jatco CVT7」のグローバル累計生産台数が、2009年7月の生産開始以来7年1ヶ月で1,000万台に達したと発表した。CVT単一機種で累計生産台数1,000万台に達成したのは、同社中型FF車用CVT「JF011E」(生産開始より9年11ヶ月で2014年3月に達成)と「Jatco CVT7」の2機種のみだという。
「Jatco CVT7」は、世界で初めて金属ベルト式CVTに2段のステップAT(副変速機)を組み合わせたCVT。従来の同クラスのCVTに対し変速比幅を20%以上拡大し、レスポンスの良い発進加速と、高速走行時の静寂性の向上を実現した。また、副変速機の採用によりプーリーの径を小さくすることで、全長10%減、重量13%減の小型軽量化を実現、さらに小型プーリーの採用とレイアウトの最適化によりオイルの攪拌抵抗を低減させ、フリクションを30%低減した。
需要の増加に伴い生産地域も拡大し、2011年4月に中国、2012年8月にメキシコ、2013年9月にはタイでの生産を開始した。現在、海外生産比率は約60%で、同社の主力商品として、今後も台数増が見込まれているという。