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不二越、ウィングスライサー型ロボットを市場投入

不二越「EZ03」 不二越は、自動化ニーズが高まるEMS企業をはじめとした電機・電子分野をターゲットに、さらなる市場開拓の一環として、ウィングスライサー型ロボット「EZ03」を市場投入する。2013年9月に投入し2014年にラインナップを拡張した世界最速・軽量コンパクトロボット「MZシリーズ」との組み合わせにより、さらに幅広いシステム設計を可能にし、よりコンパクトで高速なロボット・ソリューションを提供する。2017年に1,000台/年の販売を目指す。

 国内外のものづくりの現場では、自動車、産業機械だけでなく、電機・電子分野や化学、食品などの軽工業分野でも、小型ロボット導入による生産性向上・コスト削減・品質向上などを目的とした自動化の取り組みが本格化している。一方、中国をはじめとした新興国では、人件費の高騰、労働人口の減少などを背景に、これまでの人手作業の自動化、小型ロボットへの置き換え需要が、急速に拡大している。

 こうした需要に対応し、独自機構(第一軸上下構造)の採用で省スペース、超高速動作、デッドスペースの最小化を実現したウィングスライサー型ロボット「EZシリーズ」の特徴は以下のとおり。


  1. 天吊設置によって生産ライン上にEZシリーズを設置することで、一般的な床置き型スカラロボットと比較して、設備レイアウトの省スペース化を実現

  2. 先端に駆動部がないスリムなアームにより高速動作を実現。また、天吊設置により、動作できない領域(デッドゾーン)をなくし、動作範囲の中心を通過して動作距離を短くすることで、サイクルタイムを大幅短縮(従来タイプ比で30%削減)

  3. 手首先端に直径36mmの大中空穴を確保した手首の中空化により、ハンドなどへの配線・配管の引き回しを容易化。また、すべての配線・配管を機体内に内蔵することで、周辺装置との干渉リスクを低減。信頼性を大幅に向上

  4. 今夏に追加発売するEZ02は、従来の「水平多関節型」の概念を大きく超える6軸モデルで、組立工程の中でも斜めからの挿入、向きの変更、あるいは研磨や仕上げ工程といったより複雑な作業へ適用可能

  5. 4機種をラインアップ、設備に合わせた最適なアーム、コントローラを選択可能