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中西金属工業、戸車でサッシのリフォームを提案

建築再生展に出展した中西金属工業のブース建築再生展に出展した中西金属工業のブース 中西金属工業は、ベアリング関連など様々なものを滑らかに回転させるトライボロジー(摩擦低減の技術)を応用、6月1日から3日に東京ビッグサイトで開催された「建築再生展」で、戸車によるサッシのリフォームを提案した。

 サッシは年月の経過とともに錆などによって開け閉めが困難になる。たとえば従来の戸車では枠の材質となる鉄に防錆目的でクロメートめっきを施していたが、経年による発錆が避けられずサッシの滑りが悪化していた(写真左)。

 これに対し同社では、枠をステンレスに変更することで錆を防ぐとともに、戸車に無潤滑で転がり摩擦の低いポリアセタール(POM)樹脂を使った製品(写真中央)を提示。戸車の交換だけで、サッシの不調を解消しリフレッシュする提案を行った。

 さらに耐久性を上げるアプローチとしては、戸車をポリアミド6(PA6、クオドラントポリペンコ社製MCナイロン)(写真右)に替えることで耐荷重性を向上、POM製に比べ1.5~2倍の強度をもたせるほか、耐摩耗性・自己潤滑性を高め、相手材となるレールも含めて長寿命化できるとした。また、振動をやわらげ騒音を軽減するほか、耐熱性・耐寒性が良く気温による変形といった影響がないという。

中西金属工業が提案した戸車によるサッシのリフォーム中西金属工業が提案した戸車によるサッシのリフォーム