挨拶する中野会長 日本トライボロジー学会は5月24日、東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで、「第60期定時社員総会」を開催した。今回は役員の改選が行われ、第61期(平成28年度)の新会長にジェイテクト シニアフェローの中野史郎氏(写真中央)が就任した。
就任の挨拶に立った中野会長は、「①サイエンスとしてのトライボロジーの発展をサポートする②サイエンスとしてのトライボロジーを実用化技術につなげていくよう支援する③当学会のメンバーの海外展開をサポートする、という加藤孝久前会長(東京大学)の推し進めてきた当学会の三つの役割を引き続き強化していく。昨今、科学技術の助成などの対象が物理系や人工知能などのテーマに偏りがちな風潮があるが、こうした中にあって、トライボロジーの重要性をあらためて広めていく一方で、実学としてのトライボロジーの重要性を打ち出していきたい。これには会員各位からの情報展開や会員各位の参画が最大のインセンティブになる。学会での情報提供や情報交換がさらに活発に行われるような活動への取り組み・強化に努めるとともに、世代交代にも盤石な運営体制の改善に努めていく」と語った。
なお、副会長には名古屋工業大学教授の中村 隆氏と協同油脂の近藤信也氏が、常務理事 事務局長には元日本精工の中 道治氏が就任した。