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NTN、電動モータ・アクチュエータをシリーズ開発

 NTNは、今後、自動車の駆動・制御においてさらなる普及が見込まれるバイワイヤ制御(運転者の操作について、伝達部分を機械的伝達機構から電気信号に変え、アクチュエータで駆動するシステム)に不可欠な、汎用性の高い「電動モータ・アクチュエータ」をシリーズ開発した。

 近年、自動車分野では自動運転化や一層の低燃費化が求められ、駆動・制御をサポートする様々なシステムの普及拡大に伴うバイワイヤ制御を中心とした電動化が急速に進められている。

 こうした市場の動向を踏まえ同社では今回、コア技術の軸受やボールねじの製品技術とモータの設計技術、車両制御のための電子制御技術とを組み合わせ、「電動モータ・アクチュエータ」としてシリーズ開発した。構成部品や諸元を共用化し、形式やサイズにバリエーションを持たせたラインナップによって個別設計が不要となり、開発期間の短縮が可能になる。

 今回開発した商品は、様々な車載アプリケーションに適応が可能だが、将来的には自動車だけでなく幅広い分野への適用を目指す。同社では、まずは本シリーズの早期量産を目指し、車載用途としてグローバルで販売活動を進めるとともに、アクチュエータを活用したその他機器への適用の拡大を図っていく考えだ。

 適用アプリケーションに合わせ、モータの軸配置別に「同軸直列タイプ」「同軸中空タイプ」「平行軸タイプ」の3タイプをラインナップした。サイズは小型・中型・大型の3サイズで、中でも需要の見込める中型シリーズを充実していく。主な特徴は以下のとおり。


    同軸タイプ
  1. 同軸タイプ
    同軸配置によるコンパクト設計を実現。マグネットとコアの重ね合わせ構造により、サイズ・トルク・出力を最適化。モータの主要構成部品であるマグネット、コイルを共用化。非接触リニアポジションセンサを内蔵。

  2. 平行軸タイプ
  3. 平行軸タイプ
    樹脂製ハウジング採用による軽量化を実現。パーキングブレーキなどに対応可能な、逆入力回転防止ユニットの搭載が可能。大推力に対応可能なアドオン減速機ユニット。非接触リニアポジションセンサを内蔵。