NTNは、5月26日から27日に三重県志摩市で開催予定の先進国首脳会議「伊勢志摩サミット」を応援して、独自開発した「新インホイールモータシステム」を搭載した電気自動車(EV)を三重県に貸与した。
同社は、三重県桑名市で創業して以来、ともに発展してきた三重県で開催される「伊勢志摩サミット」、4月22日から28日に桑名市を主会場として開催された「2016年ジュニア・サミットin三重」を応援。独自に開発した風力と太陽光を活用したハイブリッド街路灯を寄贈したほか、4月23日にはジュニア・サミット参加者などを対象に、桑名市にある同社の先端技術研究所内に新しく設立した自然エネルギー循環モデル「グリーンパワーパーク」の視察会を催した。
今回貸与されたEVは、従来品からの一層の小型化・軽量化を実現した「新インホイールモータシステム」が搭載された改造電気自動車(コンバートEV)。このEVは、三重県に3台、ジュニア・サミットが行われた桑名市に2台貸与された。貸与されたEVは、伊勢志摩サミットのPRも兼ねて、公用車として職員に活用してもらう予定。
4月27日に三重県庁で行われた貸与式には、NTNからは鈴木泰信相談役と梅本武彦取締役が出席、鈴木英敬・三重県知事にキーが手渡された。
鈴木NTN相談役は、「ジュニア・サミットに参加した海外の若い世代の方々が、今回の視察を経て討議した結果を報告する中で、『絆』という日本語を使っていたことに大変感動した。世界が協力し合って地球環境に向けた取り組みを進める中、NTNも自然エネルギー事業などを通じて、地域や社会に貢献していく」と挨拶した。
また、鈴木知事は「今回貸与いただいたEVを活用することで、環境を守り、次世代につないでいくという三重県の意気込みを示していきたい」と語った。
NTNは、中期経営計画「NTN 100」における重点施策の一つとして自然エネルギー事業を推進しており、NTNの技術力を活かし低炭素化社会の実現に貢献していく。
鈴木泰信NTN相談役(写真右)から鈴木英敬・三重県知事へのキーの手渡し