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ローム、1700V耐圧のSiC-MOSFET開発

ローム「SCT2H12NZ」 ロームは、高電圧で動作する汎用インバータや製造装置などの産業機器に向けて、1700V耐圧のSiC-MOSFET「SCT2H12NZ」を開発した。MOSFETとは、Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistorの略で、半導体部品の基本であるトランジスタの一種。外部から電圧を印加することでデバイスのオンとオフ、または電流の流れを制御することができるスイッチングデバイス。

 同品は、産業機器の補機電源に必要とされる高耐圧・小電流に特性を合わた。一般に使用されるSi-MOSFETと比較した場合、導通損失を8分の1に低減し、機器の省電力化が可能になる。同品は2016年1月より量産を開始しており、生産拠点は前工程がローム・アポロ(福岡県)、後工程がROHM Integrated System (タイ)となっている。加えて2016年4月から、同品とSiC-MOSFETの駆動に適したAC/DCコンバータ制御IC「BD7682FJ-LB」を実装した評価ボード「BD7682FJ-LB-EVK-402」のインターネット販売も開始している。