日本精工は、自動車製造設備や半導体・液晶製造設備向けとして、一軸アクチュエータ「タフキャリア」に「左右ボールねじシリーズ」 を新たにラインナップした。
同社は自動車製造設備や半導体・液晶製造装置向けに、ころ(ローラ)を案内部の転動体に採用することで高い耐荷重性能を実現したタフキャリアを開発、採用が進んでいる。
自動車製造設備等で「インダストリー4.0」などスマートファクトリー化の取り組みが強化され設備のインテリジェント化や省エネルギー化のため電動化が求められていることから、今回こうしたニーズへ対応するため、タフキャリアに「左右ねじシリーズ」を追加した。
新製品では、世界で初めて左右ねじ一軸アクチュエータの案内部の転動体にローラを採用することで超高負荷容量を実現、ボール案内の「モノキャリア」に比べ寿命と剛性を4倍以上に高めている。
同軸上に右ねじ、左ねじが一体となっているため、一つのモータでクランプする(挟む)動作が可能で、空圧・油圧チャックからの置き換えに最適。省電力化とともにスマートファクトリー化に伴う生産設備のインテリジェント化に貢献する。
また、タフキャリアの高負荷、高剛性案内により、自動車製造設備に代表される大型部品搬送・チャック機構部の電動化を可能にする。