日立オートモティブシステムズは、インドにおいて2012年4月に設立した日立オートモティブシステムズインドとともに、自動車機器システム新工場の竣工式を開催した。
日立オートモティブシステムズインドは、約50億円(31.3億ルピー)の投資により、統合工業団地「ワンハブ・チェンナイ」の敷地に新工場を建設した。2015年10月よりバルブタイミングコントロール(VTC)と点火コイルの生産を開始し、さらに生産品目の拡大を図っていく。
インドは、国内における自動車需要の高まりによる生産台数の増加とともに、グローバルに普及する自動車の生産ハブ拠点として、国外向け輸出自動車数も増加している。その中で、グローバルカーメーカーによるエンジンプラットフォームの生産も拡大している。これらの生産増加を背景に、インドは2020年までに中国、米国、日本に次ぐ世界第4位の自動車生産国になると予測されており、世界自動車産業におけるプレセンスがさらに高まっている。
日立オートモティブシステムズは、このようにグローバル事業戦略の重要拠点となっているインドで、新工場を立ち上げるとともに、ビジネススケールを基盤とした強みを生かして、事業拡大を加速する。具体的には、顧客戦略として、クロスセルによる新規製品拡大やグローバルフットプリント連携による新規顧客の獲得、グローバルエンジンプラットフォームへの供給体制強化を図る。また、地域戦略として、グローバル標準生産ラインの導入により、VTCや点火コイルをインドで生産し、グローバル品質・グローバルプライスの実現と、現地調達を拡大する。さらに、製品戦略として、電子制御技術の強みを生かした地球環境にやさしい低炭素技術製品の供給や、グローバルR&Dを活用した先端技術の導入を強化する。
日立オートモティブシステムズインド 新工場