川崎重工業とシスメックスの合弁会社であるメディカロイドは、世界で需要拡大が見込まれる医療用ロボットの本格開発に着手し、開発、設計、製造、販売、アフターサービスの体制を構築する。
これに伴い、川崎重工およびシスメックスはメディカロイドに共同で25億円の追加出資を決定した。産業用ロボットの技術を保有する川崎重工と、医療分野において検査・診断の技術や幅広いネットワークを持つシスメックスの強みを活かし、両社はメディカロイドの製品開発活動を強力に支援する。
メディカロイドは、産業用ロボットをベースに医療用に応用した製品(アプライドロボット)と手術支援を目的に新規開発する製品(手術支援ロボット)を開発する。製品化に向けては、大学病院などの医療機関や専門技術を保有する企業、薬事承認を所管する行政など、各分野との連携を強化するための環境(オープンプラットフォーム)を構築する。今後は、川崎重工およびシスメックスと協力し、製品開発と並行して、製造、販売、アフターサービスの体制を整え、2016年度にアプライドロボット、2019年度には手術支援ロボットを上市し、2030年度には売上高1000億円を目指す。